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探求者、世界を救う!?  作者: 真宵 にちよ
第一章、探求者【トラブル・メーカー】
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EPISODE2、探求者【トラブル・メーカー】

 騒ぎが沈静化した後、ティルシアとデイルは向き合うようにして座り、注文した料理を食そうとしていた。


「…ったく。お前と居ると、本当にろくな目に合わないな」


 デイルは肩を落とし、この世の終わりみたいな溜め息を零した。


「ほんなことないほおもふけどな」


 そんな事ないと思うけどな。


 どの口が言うんだとデイルは気持ちを押し殺す。


 ティルシアはむしゃむしゃと料理を口に頬張り、次々に料理を空にし、次々と机に皿を積み上げていく。


 本当に良く食べる。


 音が聞こえる程に飲み込み、店員に追加注文を済ませ、再び料理を頬張る。


「聞いたぞティー。お前、またやらかしたんだってな」


 デイルはフォークでひと切れの肉に突き刺す。

 ティルシアの問題行動は今に始まった事じゃない。


 それが分かっているからこそ、零す愚痴だ。

 パーティーを組んでいた時も、問題に首を突っ込んでは騒ぎになる。


 今となっては驚きもしない。


 ティルシアは、大皿を持ち上げて口の中に料理を放り込んでいく。


「俺達は別に構わないが、少しは穏便にだな…」


「はふっはふ」


「少しは穏便に…」


「はふっはふ」


 ティルシアの手が止まらない。

 だが、デイルのこめかみには青筋が。


 キレる1歩手前だ。


「だから…穏便にだなぁ…」


「はふっはふ!」


 ペキリ。


 フォークをへし折った。


「一旦食うのを止めろぉッ!!」


 デイルの怒号が響き、ティルシアは耳を傾けながら口に放り込んでいた料理を飲み込む。


「これを見ろ!」


 ドンっと机が揺れる程に、新聞記事の切り抜きを叩き付けた。


 そこには、新聞の一面を飾っていたであろう一言が記載されていた。


【探究者パーティー遺跡を爆破】


 またまた探究者パーティーが遺跡を地の底に。


 未発見の遺跡物、鑑定に至らず。


「えー…と」


 ティルシアは上の空だ。


「これだけじゃねぇ…」


 デイルは更に新聞記事を叩き付ける。


【喧嘩勃発!?冒険者支部半壊!!】


「小競り合いは夕食を取った取ってないの口論から発展。居合わせた冒険者を巻き込む乱闘騒ぎに…って子供かてめぇは!」


 デイルは頭を抱える。


「さらに、これも!あれも!!」


 デイルはわなわなと体を震わせ、怒りを顕にしていた。


「お前、本当に何してくれちゃってんの?」


「まぁ…事故と言うか何と言うか…」


「更にだ。この間、仕事貰いに冒険者本部行ってきた。俺だって生活があるからな」


「ふむふむ」


 デイルは机を更に叩き付ける。


「あー…探究者パーティーの方ですね。申し訳ありません、どうかお引き取りを…だってよッ!?お前があちこちで騒ぎを起こす度…ん?どうした?」


 ティルシアが向けていた視線の先に兵士が辺りを見回している。


 嫌な予感しかしない。


「居たぞ!探究者(トラブル・メーカー)だ!!」


「今日という今日は!!」


 兵士が物凄い形相でこちらへ向かって来る。


「にっげろー」


 ティルシアは笑いながら逃げ出した。


 それに続いてデイルも走る。


「お前!今度は何やらかした!!」


「いや〜、遺跡調査でボーンっと」


「ボーンっと?」


 ティルシアは走りながら懐から1枚の新聞記事を取り出しデイルへと手渡した。


 日付は今日。


 ルカル帝国太古の遺跡、復元不可能に。


 と大きく書かれている。


「王家の墓、奈落の奥に沈めちゃいました」


「…本当に何してくれちゃってんの?」


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