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First step

作者: まこも

決まってから今まで、頑張ったと思うんだよね。


食べるものには気を付けてたし、あ、飲み物だって。

自分なりに、体重管理は厳しくしたつもり。

毎日体重計とにらめっこ。

怪我や病気には極力気を付けて、もちろん運動もやった。

ストイックっていうのかな、友達とも会う約束は極力しないようにしてた。

だって、ほら、相手に気を使わせちゃうのも悪いし。

周りの意見や環境に流されないように、必要最低限の情報しか入れないようにしてた。

すると、今度は眠れなくなってくる。

寝なきゃいけないのに脳がフル回転して眠れない。

そんな時ふと考える、今の自分と昔の自分、全然姿が違ってるんだろうな。

昔の知り合いに会っても気づかれないかもしれない。

そんなことを考えると笑えてますます眠れなくなってくる。


今回は自己管理っていうものがいかに大切で、かつ難しいものか初めて考えさせられたね。

そばにいてくれた人はよくわかってると思うけど、なんていうのかな…

日によっては鬼の形相の時もあったし、周りが腫れ物に触る感じ?

でも、それもあと少しあと少し…と自分自身に言い聞かせてきた。

もちろん、今までやって来られたのは自分一人の力だけではないけど

力を出し切るのは自分自身だし、一応、周りの期待を背負ってるんだから。



数か月、頑張ってきたことの集大成。

相手にとって不足はない。

さあ、いこう。

眩しい光の中へ。

準備は整った。

声が聞こえる。

よしっ!


扉は閉じられた。


どのくらいの時間が経っただろう…

傷はあるのに痛みは感じない。

なんとなく、なんとなくだけど聞こえるざわめき。

その中でも一際大きく聞こえる声がある。






「おめでとうございます!」





「元気なお子さんですよ!」


頑張ったな、私。

そして、初めまして、赤ちゃん。

でも、これはまだ最初の一歩。

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