接触恐怖症な彼女と
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。話してる内容がR15です。
際どいシーンは無いですよ( ˶'ᵕ'˶)
苦手な方はご注意下さい。
「付き合って下さい」
「辞めた方が良いよ? きっと後悔する」
惚れた女にそう言ってた告白した後の返事。春風の様な優しさを残して、そう返された。
『貴方のことが好きじゃない』、『他に好きな人がいるの』だったら満足したし、諦められた。けれどもそんな返し方じゃ、納得の一つも出来なかった。
「じゃあ付き合って後悔させて下さい」
そう言って無理矢理付き合う事になった。
彼女と付き合ってから、特段後悔する様な事は無かった。連絡は毎日する様なタイプでは互いに無かったし、予定が合えば食事やデートに行くだけで満足した。ヒステリックに叫ぶ事もなく、極めて落ち着いた、穏やかな関係。何が一体後悔させる事に繋がるのだろう。
だが、ある日の事。横ならびに座って、さり気なく手を繋ごうとした時の事。女はすっと後ろに手を回し、視線を固定したまま言った。
「気持ちいいって思った事、無いの」
「は?」
「人に触られて気持ちいいって思ったこと、一度でもないの。ただただ気持ち悪いの」
気持ちを落ち着かせる青の空間で、彼女は悔しげに唇を噛み締めて言った。それから耐えきれ無くなった様に背を震わせて、泣き始めた。静かな涙だった。
思わず抱き締めて、背をさすってやりたい気持ちになる。けれどもそんな事をしたら、余計悪化するだけだろう。今まさに『気持ち悪い』と言われたばかりなのに。
「ごめんなさい......ごめんなさい」
「過去に何か? 何でも大丈夫ですよ。しんどい話でも、元彼の話でも」
問い掛けると、女は電子端末を取り出して、何か文字を打ち始めた。書かれた文字は端的に『ごめん。筆談させて』。勿論。その意味を込めて深く頷いた。
女は両手で端末を持つと、せっせと文字を打ち始めた。
『恋愛感情なしで前、付き合ってたの。でも抱き締められたり、顎の下を触られたら、気持ち悪くなっちゃって。別れを切り出したの。君もそんな嫌な思いさせそうだから、告白、一度断ったの』
「すみません。何も言わずに触ろうとして」
詫びを入れると、静かに首を振った。今はまだしんどそうだった。横隔膜が痙攣を繰り返しているのか、言葉は碌に紡げない。ただただ落ち着くのを待つばかりだった。そうして漸く落ち着いたのか、今度は震える唇のままに、言葉を紡いだ。
「好きな人と情を交わすのは、気持ちが良いって言ってた。満たされるって。でも本当に好きな人を見付けても、まだ気持ち悪いと思ってしまったら? そう考えた瞬間、もうどうしようも無くなった」
「......別に体の関係が全てじゃ無いですよ。こうして寄り添う事が出来るだけで満足です。そう言うのは焦っても何もいい事無いですよ」
そう言って、俺は膝の上に握り拳二つ。今言った事は本当。気持ち悪い。と思われても仕方がない。偶そういう体質だったというだけ。俺自身を嫌っている訳じゃない。
「そんなんじゃ後悔しませんよ。少なくとも俺は。だからこれからも御付き合いお願いします」
以下何でも許せる方向け
作者はメンヘラ⸜( ˙▿˙ )⸝ 若気の至り\( ゜∀ ゜)/
(もうバレてると思うので、開き直り)
読者様
気持ち悪いと思うのはどれくらいのレベル?
作者
触られた箇所を引っ掻き回すレベル。
血は出ないけど、真っ赤になるレベル。
想像に留めてますけど、包丁があったら、触られた場所を突き刺すレベル。
結局重症な気がします。
こんだけ恋愛小説書いてても、分かることのない感情もあるもんで。
手を繋いだり、ハグしたり、顎触られたり、少女漫画ではよくあるじゃないですか。
あれは私にとって、見て満たされるものです。
接触恐怖症の方の気持ちは分かりますよ。
しんどさがよく分かります。自分に絶望する気持ちも。
それでもムーンライト様で際どいもの沢山出してるんで、まだマシな方なのかも知れません。
ただ一つ。想像と現実とでは天と地ほどの差があります。
想像では受け入れられても、現実では無理なものもあります。