僕の彼女はちょっと中2病かもしれない。
よく晴れた天気。気持ちのいい朝。今、俺は駅のホームである人を待っている。
今日は休日と言う事もあって人通りはいつもより多いけど、そんなには気にならなかった。
一応待ち合わせの場所に一時間前には着いていた。駅の時計台の下にだ。
多分もうすぐ、くるのではと思っていると、後ろから肩を叩かれた。
「貴様、やけに早いな、まさか、やつらに狙われているのか?」
俺は振り返り答えた。
「いや、たまたま早く着いただけだよ。それよりやつらって何?」
彼女は手を片方の目にあてて言う
「やつらは音もなく、君に近づきチャンスを狙っているのさ、そう世界征服の為にな、気をつけろ。やつらは近いぞ?」
俺は呆れながら答える。
「はい。はい。いつもの設定ね。流行ってるのか?」
「違う。嘘ではない。みろ、あそこにもやつらが!」
俺は彼女が指を指した方向を見た。そこにはメイド服を着た店員さんがチラシを配っているだけだった。
「あれが何?」
彼女は得意げに笑いながら言う。
「あれはあの特殊な格好で世間の注目を集めそして、チラシを配りながら、密かに世界征服をする仲間を集めているのだ。くそ、なんて恐ろしい女なんだ。」
「いや、お前の頭の方が恐ろしいよ。」
「何を言う。私はまともだ。みじんもやましい事なぞない。よく見るがいい。」
と彼女が胸を張りながら、言うのでじっくりと見てみた。
顔は小さくキリッとした眉毛。その下に切れ長く綺麗な瞳。鼻筋も通っている。唇は小さく整っているし、髪も肩ぐらいまである黒髪が真っ直ぐに伸びて、凛としている。
多分。俺から見ても誰から見ても可愛らしい顔。もしくは綺麗な顔だと思う。だがしかし、
そう一応俺の彼女なんだが・・
やつは中2病なのだ。恐らくは重度の
俺は彼女をずっと見つめて、ため息を吐いた。
「なんだ。私を見てため息とはどう言う事だ。貴様、まさか洗脳されているのか?ならば仕方ないこの私のバーニングナックル2050年バージョンを喰らわすしか、く、許せ!」
「洗脳されてないから、それより予約していた店に行くよ?もう空いていると思うから、」
「む、そうか、ならば仕方あるまい。なごりおしいが早くいくぞ」
と彼女は言って僕の腕にしがみついて歩きだす。
俺は少し歩きづらいと思いながら予約した店に向かって一緒に歩くのだった。
そしてしばらく歩いて店に到着。
店の看板にはナイトメア、ダーク、ドリームと書いてある。
まあ、店の名前はあれだがとても評判がよく、行列ができるくらい、人が並ぶとか、並ばないとか、とにかくおいしい料理が出ると噂になるほどの店らしい、俺も入るのは初めてだが、
すると彼女は腕をつないだまま言う
「これはあれか?地獄の店?地球店舗都会区のあの店なのか?」
俺は答える。
「あの店かはわからないけど、とにかく、入ろうか?せっかく予約したからね?」
「そうだな。あの店かどうか調査の必要もあるしな。私の目は鋭いぞぬか味噌ぐらいには」
それは目がどろどろで濁っていると言う事なのだろうか?と考えながら一緒に店に入った。
中に入ると店舗は綺麗だし、雰囲気も悪くない。俺たちは店員さんに案内されて、窓際の一番端の席に座った。
メニューのかいた物が二つあるので一つを彼女に渡し目を通す。ふむ、結構メニューが豊富で迷いそうだ
と考えていると彼女から声がかかった。
「なあ、このデス・スメル・最後の戦いイン・ハンバーグって言うの良くないかな?」
彼女は目を輝かせながら言う。
なんかとてつもなく怪しいハンバーグだな。
「いや、もっと他にいいのがあるんじゃないかな?」
と僕は言う。
「そうだな。ならこれなんてどうだ?ハンバーグそれは宇宙の神秘そして自爆する。イン、カリフォルニア良くないか?」
うーん。それもどうだろうか?といいうかこの店大丈夫なのか?やけにハンバーグにこだわるな。
「まあ、こっちのメニューにしようか?普通そうだし」
僕はカレーハンバーグの写真を示して言う。
「まあ、お前がそれでいいなら、俺もそうする。男に二言はない。キり」
彼女は顔を引き締めながら言う。
女性だけどね?
しばらくして料理が運ばれてきた。
二人ともカレーハンバーグだ。もちろん。
そして食べようとすると彼女は言う
「待て、まずはお前のカレーを味見する、何か変なものが入っていたら事だ。私に任せろ。絶対に生きて帰る。絶対にだ。」
このカレーはそんなに危ないのかな?ただのハンバーグカレーなんだけど
とにかく、彼女は僕のスプーンをとってカレーを少し掬う。もちろん僕のカレーをだ。
すると彼女の肩が震えだした
「おい!大丈夫か?」
と声をかけて彼女はスプーンをおいて答える。
「なんと、言う事だまだこの地球上にこんなメシアがいたとは恐れ入るカレーの海は深海より深く沈みハンバーグはその深海から這い上がってくる魚雷のような爆撃。まさしくこれはカレー海のレジェンドオブ潜水艦だ」
うん。良くは分からないが
ようやくすると、とってもおいしいよカレーと言う事だ。ベリーベリーグッドな味だった。らしい。
「よし、特に異常はないな。お前も食べていいぞ。」
彼女はスプーンを僕に返して言う。
特に何もないなら大丈夫そうだなと確認し、僕も食べ始める。
彼女は一緒懸命にスプーンでカレーを食べていた。時より「く、これは?」とか「お前は、あの時の!」と言う言葉が気になるがとても楽しいそうに食べていた。
それから、二人でカレーを間食して店を出た。
彼女は満足そうな笑顔で言う。
「お前にしてはなかなかいいセンスの店だったな。よろしい。合格だ」
ん?何かに合格したぞ?まあ、いいけど
「君が気にいってくれたなら、良かったけど、」
「まあ、良かったかな。今度行く時はドキ・心臓の鼓動がヤバくない?次元爆弾からカレーが攻めてくるインニューヨーク頼んで見ようよ?」
僕は若干引き笑いしながら答える。
「ちょっと何か怖いけど、君が食べたいなら、検討しておくよ。うん」
「本当だな?じゃあ、あれもいいかな?日本人それはカレー?もしくは侍ジャパンカレーの海を渡るイン・インドネシア、カレーは宇宙の心理を見るか?でもいい?」
もう訳がわからないメニューだった。
でも彼女が楽しそうに言うので少し笑ってしまう。
「そうだね。また行く時に考えようか?」
彼女は答える。
「そうだな。また来週な!絶対だぞ?それまでに死ぬんじゃないぞ?それからやつらには気をつけろよ?」
僕は答える。
「はい。はい。分かったよ。そんなに急には死なないから安心してね。やつらの事も忘れようね?」
彼女は少し困った顔して答える。
「お前の事が心配なんだよ!やつらは多分。お前を狙っている。きっとだ。私の中のなにかがささやくんだ。本当だぞ?」
僕は答える。
「大丈夫だよ。僕には君がいるし、なりより、ずっと君と一緒にいたいから、もっと頑張るよ。」
彼女は恥ずかしそうな顔で答える。
「な、こんなところで婚約の儀式の言葉なんて正気か?考え直せ?いや、違う。今のは忘れろ。全くしょうがないな。これだから下僕はふぅ。仕方なく、本当に仕方がないから一緒にいてあげてもよろしくってよ?」
僕は少し笑いながら答える。
「ありがとう。じゃあ、もう夕方になるから、暗くなる前に帰ろうか?」
彼女は少し考えながら答える。
「んー、私は本当に本当ーに忙しいんだけどもう少しだけあなたと一緒にいてあげてもいいのよ?決して私が寂しいとか、もっと一緒にいて、もしかすると、朝までとか?なんて考えはないけれど?どう?なんですか?」
僕は考え答える。
「そうだね。ならもう少し一緒にいようか、ちょっと行きたい場所もあるしね。」
彼女は露骨に嬉しそうな顔しながら無理やり僕の腕を引っ張って歩き出す。
ちょっと素直じゃなくて、ほんの少し不器用だけど僕はそんな彼女が好きみたいだ。これからも一緒にいるつもりでたまに素直になる瞬間は可愛いと思う。
中2病なのはもう慣れたけど少し直して欲しいかも?まあ、どちらでもいいんだけれどもと考えながら僕らは次の目的地に向かって一緒に歩くのだった。




