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冬鳥

作者: オザミツ



冬鳥



此処より遥か遠路から

此処より極寒の処から

この時季にしか会えず見かけない

色は様々かたちもマチマチ

とても素早い勇者たち

今年もまた此処に居る


此処の人からしてみれば

わざわざ寒いこの時に

何故に此処へ来る?と

首を傾げてしまうけど

彼等勇者たちにしてみれば

この時季此処の方が居心地がいいと

言わんばかりに此処を飛び交う


緑緑しい時より見かけやすい

落葉で枝のみ寂しい季節に

彼等勇者たちはやって来る

生きるために此処へ来る

生きるためにまた返る

因みに親や兄妹は?

此処から手紙は出してるの?

そんな事は余計なお世話


その昔

母が庭の木々枝へ

無造作にミカンを刺して居る

何してる?と聞いてみる

勇者たちのご馳走だとか

遠路遥々成る者へ粋な計らい

ほんの少しのお持て成し

刺して人気が無くなると

あっという間に皮だけに

相当お腹が空いているんだな

冬は餌も無いだろに


そんな思いで眺めていると

隣人の庭木其処に居る

勇者たちが何か言うように

高々声あげ飛び立って


よく見りゃ梅の木花が付き

春は直ぐ其処また来年と

富士見える方へ飛び立った





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