表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

一説 『新たな運命』

どうもKokkyです!今回から、そう、こんなはずじゃなかったのだ!の初めての投稿です!これからも連載していくので是非よろしくお願いします!

俺は引きこもりだ。学校に行きたくない。別に普通だと思う、思っている。夏は暑く冬は寒い、当たり前だ。


俺はそれが気に食わない、この当たり前の世界つまらない。


窓から入った明るい光で目が覚めた。普段は絶対に黒い光を全く通さないカーテンが閉まっている。


「母さん!部屋に勝手に入らないでくれよ!目が焼ける!」


「なにバカなこと言ってるのー朝よー」


「昼だよ!もう12時だよ!」


「はいはい。もう朝ごはんよー」


「昼だって!」


もうこの目覚めが当たり前だ。夜遅くまで俺はネットゲームにログインしているため起きるのが昼になるのは仕方がない。


俺は渋々、自分の部屋から出て一階の食卓へ座る。そこには先に食べ始めている、母が座っていた。さっき俺を起こした張本人だ。身長は小さく、160cm程度しかない。とんでもない馬鹿だ。


「母さん、そろそろ勝手に俺の部屋に入るのはやめてくれよ。」


「何言ってるのー、ちゃんとノックしてから入ってるわよ」


「せめて俺を起こしてから入ってくれる?!」


朝食、もとい昼食に出されていた野菜炒めを口運びふとテレビをつける。

そこには新作ゲーム、ダンジョンオンライン2の特集がされていた。今日販売予定。忘れていた。


「うがぁあ!完全に忘れてた!やばい限定版の予約出来なかったから朝一で探さすつもりだったのに!」


俺としたことが、寝過ごしてしまった。昨日の夜前作の予習のために徹夜でプレイしていたのだ。


「母さん!行ってくる!大遅刻だ!」


「いってらっしゃーい。夕飯までには帰りなよー」


「そんなかからないよ?!」


俺はすぐに着替えを済ませ財布を握り、玄関から飛び出した。道に出て右へまっすぐ走り出す。大通りにでてそこの反対側にゲーム店がある。


中へ入るとすぐ目の前にダンジョンオンライン2のコーナーがあった。そこにはダンジョンオンライン2のキャラクターのグッズに特集本、そしてフィギュア付きの限定版、があっただろう場所があった。


「ぐ、やっぱない。仕方ない通常版で我慢、ってなんだとぉぉおお!」


そこには品切れの文字。入荷予約二ヶ月後、予約受付中の文字。予約もせずその店を出た。


「ここで品切れならもうこの辺には残ってないよな。」


落胆しながら来た道をゆっくり歩く。


「にしても、暑いな。コンビニでもよってくか。」


コンビニで適当に買い物に済ませ家に帰ってきた。玄関をあけリビングのソファに倒れ込んだ。


「あら、早かったねー。嬉しそうね、なにかいいことあったの?」


「あぁ、すげぇいいことあったよ。まじ最高の気分だよ。」


「よかったわね」


俺は気付けばそのまま眠りについていた。俺はどれだけでも眠れるのが特技だ。


どれくらい時間が立っただろうか。キッチンからは母が料理している音が耳に入ってくる。酷く喉が乾いていた。唇が乾燥してくっついている。


「母さーん、俺のコーラは?」


「冷蔵庫入れといたわよ。買ってきたはいいけど置きっぱなしはダメよ。」


母はたまに普段がふざけているように見えるような真面目な事を言う。


冷蔵庫からコーラを取り出し、乾いた喉に流し込む。うまい。すると玄関からドアのあく音と共に父の声が聞こえてきた。


「帰ったぞー飯ー」


「はいはーい、もう出来てますよー」


俺の父だ、ギターと歌がうまい。それ以外とくに取り柄はない。


母が夕飯の盛りつけを始める。


「あっ、ご飯炊くの忘れてた。」


「「え」」


父と俺が声を揃えてそう嘆いた。

そしていまは日付が変わりそうな時間帯。俺はいつも通り夜食を買いにコンビニへ向かう。今日2度目だ。


「今日の昼、買っとけばよかった。」


いつも通り買い物を済ませかえる。そのつもりだった。そうなるはずだった。


帰り道気づくとそこは、草木がたくさん生い茂る、見たこともない場所だった。


「んあ?ここどこだ?」


すると草木から物音がした。


「まさか、異世界?!これは定番のスライムとの戦闘の展開!」


テンションが上がる。見たこともない聞いたこともない場所をすぐさま異世界と判断した。もはや驚くような事でもないように思えた。普段の妄想の中やゲームで予習済み過ぎた。


「あれ?何も出てこないし何もいないぞ?」


それもそのはず、ただ道に迷って森に迷い込んだだけなのだ。俺はかなりの方向音痴で覚えてる道でも暗いと間違える。それに考え事までしていたのだ。仕方がない。


「あれ、この森。来たことあるな、なんだよ。」


落胆する。


「異世界は俺をいつ呼ぶんだろうか。俺が異世界と美少女を救う勇者になってやるのにな。」


馬鹿らしい。しかしそのような妄想はとても楽しい。


「まあ、とりあえず家はあっちだな。帰ろう。」


真逆の方向へ歩き出す。だんだん深く森へ入り込んでゆく。


「あれ?こんな場所見たことないな。まさか本当に異世界?」


その時だった。そう。俺の運命が変わったのだった。




気づくとそこは本当に見たこともない、聞いたこともない場所であった。形が不揃いのレンガのような石が積まれて出来た家、道が並び、馬車のようなものを引く馬くらいの動物、いや草食の恐竜のような生き物がいたり、子供を連れて歩く人がいたり。


「え?」


目を丸くする。本当に異世界に来てしまった。どうしよう。興奮がおさまらない。


「来たぁあ!異世界召喚!そして異世界!!」


「人に混じって亜人もいるな。ここはファンタジー世界か。とりあえず定番、聞き込みだな。」



そう。ここからが本当の物語。

俺、凛月(りんげつ) 蒼人(あおと)の異世界で始まる新たな運命がこうして幕を明けたのだった。




読んで下さってありがとうございます!

これからもよろしくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ