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俺の妹になってください  作者: クレハ
25/57

狂犬柏木舞!

【俺の妹になってください】


二十五話


~ あらすじ ~


柏木が不機嫌そうだったので、千葉へおでかけにっ!


******


歩く狂犬こと柏木舞に連れられ、千葉すべて回る勢いで、あっちへ行ったりこっちへ行ったり………


はぁ。犬は体格がよくなるほど散歩が長くなる。ならば狂犬なら………はぁ。終わったな。俺の休日。さようなら平穏な日々。


「なにブツブツ言ってるの?早く次行きましょ?」


まだ俺はこのだだっ広い街を連れ回されるらしい。


「で?お次はどこだ?」


ため息混じりに俺はそう訊く。


「お次はそこよっ!!」


と、柏木が指を指したのは入り口部分が鮫の口になってる所だった。


「あれってなに?俺らは食われるの?」


「さあ?知らないわ。でも、ちょっと興味があったのよ」


雰囲気が完全に夜の店のようだったが、柏木はズカズカとそのビルの中に入っていく。俺はを止めることは出来なかった。どうせ俺に選ぶ権利もないんだし、ついていくしかないか………


「待ってくれよ。柏木」


「な、なによ?」


「ここって……」


俺の予想は思いっきり当たっていた。


「も、ももも戻りましょうか」


顔を真っ赤に染め上げて足と手を同時に出して歩き始める柏木。こいつは傑作だぜ。


「そうだな………」


俺は笑うのを堪えながら、そう返事をした。


そこからすぐに出て、高校生がいておかしくない自分らにあったファミレスに移動した。


「やっと休める………」


今時刻は2時半を少し過ぎたところだ。なので、ファミレス店内は結構空いている。


「まあ、昼ごはんにしては少し遅いけどね…」


ピンポーン。


柏木は一言ボソッとそう言いながら、店員を呼ぶあのベルを鳴らした。


「………嫌がらせか?」


「早く決めないと来ちゃうわよ?」


嘲笑するように俺を見下すように柏木は笑ってメニューを閉じた。


こいつ……まだ席座って五秒もたってないってのによ………


「ご注文はお決まりですか?」


「柏木先いいよ?」


「まだ決めてない」


…………は?即答しやがった。


「じ、じゃ………月見ハンバーグとドリンクバーで」


「じゃ、私はシーフードスパゲッティとドリンクバーで」


大体こいつここ来たらシーフードスパゲッティかミートドリアしか頼まねえからな。そりゃー即押せるわな。


はぁ。うぜえ。全然可愛くねえ。


店員が去っていったあと、柏木は小さく舌打ちをした。多分俺の反応がイマイチだったからだろう。


「おい。いちいち舌打ちをするんじゃない!」


「なに?知らないけど?チッ!」


思いっきりやりました大佐。あいつ思いっきりですよ?現行犯ですよ!?


いつか復讐してやるからな。覚えてろよ?


そんなことを心に刻みポケットからスマートフォンを取り出そうとすると、柏木が急に腕を振り上げた。


な、殴られる!


俺はポケットに突っ込んだ右手はそのままで左手をガードに反射的に回し衝撃に備えてみるが、なんの衝撃もこない。


「ジャンケーンぽんっ!」


目を開くと奴はパーを出していて俺は力を入れていたため拳を作っていた。つまりグーだ。


ということは負けだね。


「私、メロンソーダね?」


ニコッと笑ってそういう柏木。


「お、おい。そりゃない………」


「早くして?」


「はいっ!」


怖ぇ。睨み殺されるかと思ったぜ……


別にこんなことされなくてもジュースくらい取りに行ってやるんだがね………


そうして俺はジュースを取りに行った。


「遅いっ!」


俺が戻ると怒鳴られた。


「なんで!?」


俺はジュースを普通に持ってきた。なのに遅いはないんだよな。というかここからだってドリンクバーの機械見えるのに………


「だって……一人は楽しくないから………」


囁くような小さい声だった。でも、しっかりそのか細い声は俺に届いた。でも、俺は何も言えなかった。それどころか聞こえないふりをして誤魔化した。


******


俺らは千葉こと本千葉町を端から端まで回り、焼肉を食ってからその帰り道。


………俺は最低だ。ファミレスでのあの一件から俺はかなり後悔していた。


なんで俺はあそこで誤魔化してしまったんだ?


「風見」


「え?あ?なに?」


「………今日はありがとね」


「え?あ、いや………」


「久々に楽しかったわ」


「そっか」


「今日も泊まるの?」


「うん。姉が怖いからな………いいか?」


「私はいいわよ?たのし………いや、何でもないわ」


柏木が楽しそうに笑えば笑うほど、後悔がどんどん深まっていっているのか、胸がどんどんと圧迫されて行く痛みがあるような気がした。


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