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現代遠野物語 番外編 早池峰おやじの独り言 2、「福神漬」

作者: 畠山憲昭

昔、東京の学校に行って間もない頃の話。


学校の食堂でカレーライスを注文して、合席のテーブルで食べ始めたときに突然、向かいに座っていた知らない男が 「あ・・・あのね、あなたね、ダメですよ福神漬を最初に食べちゃ・・・」


私・・・「・・・??」


向かいの男 「もしもね、後になってカレーが足りなくなってご飯だけになってしまった時の為にね、予備に取って置かなきゃ・・・」


私 「はあ・・・」


向かいの男 「終わり頃にね、ご飯とカレーと丁度バランスよく食べれそうだなと 大体の目途が立ったらそこで初めて福神漬に手を出すんですよ」


男は得意げな顔で立ち上がりながら 「予備は最後の最後まで取って置くもんなんですよ・・・」

と、私に言ってテーブルを離れて行った。


      終わり


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