4話 実力
協力者を通していないので多分文がぐちゃぐちゃです。協力者の仕事は基本的に文の直しなどです。ストーリーに影響はないので最後まで読んで頂けたら幸いです。
いつものように教室に入り席に座ろうとした時、隣にレイシアが座っていた。昨日話せたんだし。今日は挨拶してくれるかなと思い挨拶をした。
「おはよう。」
喜びを隠せないほどの笑みをレイシアに向けた。
「・・・」
えーと…?無視かな?
「えーとレイシア?」
「・・・」」
はぁー、昨日は話してくれたのになんで挨拶してくれないんだろう。
「横田」図太い声が聞こえた。
「ん?なんだよ武田」
「一週間後ぐらいにチーム戦があるってことは知ってるよな?」
「うん」
「それでさ、俺とチーム組まないか?」
「お、おう良いけど」
「そっか、良かった良かった。」
武田は安堵していた。
「で、1チーム何人で組むんだっけ?」
「えーとだな、確か六人で組むはずだぞ」
「ていうことは、チームを組むとして、俺、武田、琴
音、レイシア、とあと二人か」
「うむ。そうだな」
「あと二人か。まぁとりあえず、琴音とレイシアを誘わないと。」
「レイシア」明るい声で呼びかけた。
「・・・」
また無視か昨日は話してくれたのに。気を落としているとチャイムがなった。
結局午前中はレイシアに何回も話しかけたが無視された。
昼ごはんの時、レイシアは一人で屋上に行こうとしていたのでその後についていった。レイシアのあとをつけている途中に琴音に会った。
「あんた何してるの?」
「えーとだな。レイシアをチームに誘おうとしてるんだ。そうだ、そういえば琴音誘ってなかったよな。組んでくれるか?」
「別にいいけど」
今にもこぼれそうな笑みを向けてきた。
「そうか、良かった。レイシアも誘ってくるわまたあとでな。」
「私もいく」
琴音そういうと俺の後ろについてきた。
琴音と話していてのでレイシアを見失ったが、レイシアはいつも昼ごはんを食べるのは屋上なので何の疑いもせずそこに行った。
ドアを開くと隅のほうに彼女は腰を下ろしていた。
俺と琴音はお互い目を合わせて頷いたあと、ゆっくりと歩いていった。
「おう。レイシア」
「こんにちわ。レイシアさん」
「なにかしら?」
『『しゃべった!!!!!』』二人は絶叫した。
「なによ、おばけでも見たような顔をして」
「教室では無視されたから屋上でも無視されるなと思っていたから」
「それは教室で話していたらみんなに話しかけられるのがめんどくさいだけよ」
『はぁーよかった、てっきり嫌われているかと思った』
「それで何の用?」
レイシアは冷たい口調でつぶやいた。
レイシアは感情を外に出すのが苦手だということは知っているが、そんな言い方されると傷つくな。俺はレイシアの方を向いて喋り始める。
「今度のチーム戦のこと知ってるか?」
「知ってるわよ。それがどうかしたの?」
「俺達のチームに入らないか?」
手に汗を握りながらレイシアの方を見る。
「別にいいわ」
「という事は?」
「入るわよ!」
「お、おう。良かった!」
肩の荷が下りたようにほっとした。
「さっきからわたしのこと忘れてる」
琴音はそう言いつつこちらを睨んできた。
「すっかり忘れてた。すまん」
「もう、ひどいんだから」
「それより、茂雄特訓はいつやるのかしら?」
「うーんとだな、俺の家の庭」
「わかったわ。」
「ちょっ、ちょっといつの間にそんなに親しくなってるのよ!」琴音は顔を真っ赤にして一人でブツブツ呟いている。
「なんで琴音はそんなことで興奮してるんだ?」
「茂雄の家って広いの?」
「庭は広いけど家はボロボロだよ」
「そう」レイシアは短く言葉を発するとご飯を食べ始めた。
「俺たちもここでご飯食べるか」
「そうだね」琴音はこちらを見てにこりと笑った。
二人とも弁当の蓋を開けようとした時、チャイムがなった。
「ちくしょー!!!!!」屋上で雄叫びが上がった。
昼休みが終わるといつものように授業が始まる。
「はぁー腹減ったなー」
「しげが早く行動してたらご飯食べられたのに」
琴音は眉間にしわを寄せた。
「お前がついてこなかったら昼ごはん食えたんだよ」俺は琴音を睨みつけた。
「もうそこらへんにしとけよ」
『『武田は黙って』』
「お、おう」
武田は二人のすごい剣幕に圧倒されていた。
「茂雄、琴音さん授業中なので静かにしてもらえるかしら。」
「ごめん」
「ごめんなさい」
「みなさん、今から格闘練習をします。2組のペアを組んでください」
「レイシア俺と組んでくれないか?」
「いいわよ」
「私は武田か」琴音は俯いた。
「なんで嫌そうな顔するんだよ!」
「では皆さんペアは決まったかな?ルールは魔法なし以上。始めてください」
先生がそう言うと一瞬であたりは騒がしくなった。
「レイシアいくぞ」
俺はそう告げると前に足を踏み出した。
「かかってきなさい」
隙がないどこを狙えば。お互い睨み合いをしていたがレイシアが動いた。
レイシアは左脇腹に蹴りを入れようとしてきた。
俺はレイシアの足を受け止めたはずなのだが、そこには足がない。
レイシアは気づけば背後に回り込んでみねうちをしようとしていたが、それをくらうほど弱くはない。いったんレイシアから離れた。
レイシアは目を見開いた。
「少しあなたを甘く見ていたわ」
「ああ、少し舐めすぎだ」
俺は拳を握った。
「いくぞ!」
「本気出すわ」
「舐めるな!」
俺はレイシアに右のパンチ、左の蹴り、右の蹴り、左のパンチをしたのだが、レイシアは何一つ顔の色を変えずに俺の攻撃を受け流していた。
「はぁ、はぁ」
「もう終わりにしましょう」
「わかった」
俺はレイシアとの力の差を実感した。今の俺が長年修業しても勝てないとわかったのだった。