第1話
つたない文章ですいません!!!
「せぃやぁぁぁぁああああああ!!!」
《ガルルルルっ…》
しゃがみ込んでる俺の目の前で、1人の少女が薙刀をふるっている。この少女、けっこー可愛い顔している。よし、じゃあ、黒髪美少女(仮)と呼ばせてもらおう。黒髪美少女(仮)がもう1度薙刀をふるった。直接、刃は当たっていないのに獣が吹っ飛んで、地面に叩きつけられる。獣といってもタダの獣じゃぁないだろう。軽く人の2、3倍の大きさはあるし。
まじかよ、何これ。何がどーなってやがる。
俺の目の前で繰り広げられている光景は、普通の日常では見られない光景のはずだ。2次元の世界ならまだしも、ここは3次元なんですけど…。
あ、夢か、そーだな夢だよな!
ったく、俺はなんつー夢を見てるんだよ、黒髪美少女(仮)が獣と戦ってるとか厨二病かよ。
俺はそう思い込んで(と、いうより思い込ませて)念のために自分の頬をおもっきしビンタしてみた。
パーーンっと小気味よい音がして、遅れて痛みもやってくる。
…嘘だろ!すげー痛いじゃん!え、マジで夢じゃないの…。
「はぁぁぁあああ!!」
ズドーーーーーーーーン
俺が呆然としているうちに、どうやら決着がついたようだ。ふぅ、とひと息ついた黒髪美少女(仮)は倒れた獣に向かって、ビシっと薙刀の穂先を向けた。
「まったく。人様に迷惑かけちゃダメでしょ!!分ったんなら大人しくしーなさいっ!」
…いやいや、子供相手の説教かよ。
黒髪美少女(仮)は腰に手をあてて、プンプンと怒り出す。普通の人がやればただのぶりっ子も、黒髪美少女(仮)がすれば様になっている。そして小さな紙を取り出し両手で印を組んで(昔、見てたアニメでやってるのに憧れて実はこっそり練習してたなんて今は言えない)言った。
「対魔調伏!臨兵闘者皆陣裂在前!!」
嘘、マジでする人いるの⁉︎もー、俺びっくり。
黒髪美少女(仮)が言うと同時に目の前いっぱいに光が広がる。
くそぅ、実はカッコいいと思ってるとか俺は絶対に言わないぞぉおお!!
そう決意して、俺は意識を手放した。