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そんなのアリですか!?

「おお、お待ちしておりましたよ。」


振り返るとそこには、いかにも「仙人」や「魔法使い」のイメージにぴったりなお爺さんが居た

というか、『お待ちしておりました』って??


「あの、えっと・・、貴方は誰・・・?」


突如現れたお爺さんに戸惑う

それを察したのかお爺さんが「ふぉっふぉっふぉ」と笑出す


「これは失礼、私は異世界へと繋がる門の門番をしております

名をフォレスと申しますゆえ以後お見知りおきを」


確かにお爺さんの背後には大きくて立派な門が堂々と建っていた


(この門を潜れば異世界へ行けるんだー!すごーい!!)


「じゃなくて!!」


脳内で一人乗りツッコミをした恋はちょっと恥ずかしくなった

だがそれは問題の内に入らない


「異世界って何ですか?フォレスさんは何物なんですか?それに此処は何処?」


「私は、死んじゃったんですか・・・?」


消え入りそうな声で呟いた

フォレスさんは狼狽える私から目線を逸らさずに、ちゃんと話を聞いてくれていた

その優しい瞳に少し安心するが、恐怖心は消えない


「・・・恋様、ここは貴方様の住む世界と他の世界とを繋ぐ空間、

言わば次元の狭間です。私はそこの門番を務めるただの老いぼれじゃ」


異世界へと続く、次元の狭間・・・


「じゃあ、どうして私はそんな所に居るの?」


やっぱり、死んじゃったの・・・?


「はい?どうしてって、それは恋様が望んだからでしょう?」


「望んだって、何をですか?」


フォレスさんの額に、汗が浮かぶ


「え・・・??」


* * *


(嘘でしょー!!)


数分後、私は絶望というか落胆していた

私が此処に来た理由、それはあの『招待状』にあった


何かの悪戯だと思っていた招待状は本物で、私は有難い事にしっかり招待されてしまったのだ

でも、ゴミ箱に捨てたし、招待を受けますと返事を送った訳じゃない


そこを問い詰めてみた


「招待状を貰った人は、それを受ける場合何処でもいいので

『飛び降りて』貰う事になっているんですよ」


成る程、確かにそれなら身に覚えがある

というか何故飛び降りなければいけないのかは不明だけれど

真実が余りにも呆気ないので、なんか他人事の様に落ち着いて来た


つまり、事故で転落した私をフォレスさんは招待状を受ける為に飛び降りたと勘違いしたのか


「それで私は死んだんですか?」


いくら落ち着いていても、流石に声が震えた

フォレスさんをジッと見つめると、微笑みかけられた


「大丈夫ですよ、貴方様は死んでは居りませぬ」


足の力が抜けて、その場にしゃがみ込む

心の底から安心した


「じゃあ、元の世界へ戻してください!」


私が招待を受けたわけじゃないって分かれば元の世界へ帰してくれるはず

もしかしたら今までのは夢で、本当は楽屋の中で眠っちゃってるのかも!!(現実逃避中)


「大変申し上げにくいのですが、恋様を返す事は出来ませぬ」


・・・?

あれ、私聴力下がったかな?


「恋様には異世界へと行ってもらいますぞ」


「えぇぇ!?」


そんなのアリですか!?

中途半端に終わっています(汗)


誤字脱字があれば、指摘をお願いします!

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