第五話:どうする!?俺!?
受験生なんでそんなに投稿できませんが、コツコツと積み上げて毎回投稿させていただきます。気長に待ってください。
――さわやかな朝……ではなかった…
昨日の突然王様宣言で気が滅入っているし、睡眠時間が3時間というサラリーマンの様な状態になっていた。
昨日…いや、今日か、天災世界から帰ってきて、時計を確認したら深夜4時というよいこはグッスリ寝ている時間に帰ってきた。
なんとか親を起こさないように自分の部屋に入り、グッスリ寝て今は朝の7時。学校まであと1時間だ。
ベットから這い出て、支度をするためリビングに行く。
「おはよう~」
「あっ、おはよう~どうしたの?なんか疲れてない?」
母さんが心配気味に聞いてくる。
「ああ、ちょっと昨日いろいろあってさ」
「そうなの?何でもいいけど風邪とか引かないでよ?」
「わかってるよ」
ごまかせたな。
「あと、あんた宛に郵便受にこれ入ってたわよ」
「ん?ありがとう」
小さな小包をだった。
「後で見るよ」
今は朝ごはんと支度をしないと。
「いただきま~す」
俺がトーストにかじりついたとき、
「なんかお父さん今日は元気無かったのよね~」
「ああ、それは…っ」
危ねぇ…!口滑らすとこだった…
「それは?何?」
「いやなんでもない、なんでもない」
「?やっぱり疲れてんじゃない?」
「そうかも…」
父さんの元気の無い原因は社長に呼び出されたからだ。
俺の眼は『未来の眼』(シーイング・タイプフューチャー)といって未来が見える。だから、父さんの調子の原因もわかる。
父さんの未来はあらかじめ見ておいた。家族の未来は気になるしね。
そうしたらメールで呼び出されているのが見えた。
社長に呼び出しを食らった父さんは落ち込んだ。社長が父さんを部長に就任させるとも知らずに。
もうちょっと先の未来を見てみたら父さんが部長に就任している未来が見えていた。
だから社長室に行った父さんは元気に家に戻ってくるということがわかっている。
「ごちそうさま~」
朝ごはんを終えて、顔を洗い歯を磨いて学校指定の学ランに着替えた。
今は7時20分まだ余裕があるぞ、そうだ!小包が届いていたな、みてみるか。
さきほどの小包をわくわくしながら開けてみる、そこにはガントレットはいっていた。
「なんじゃこりゃー!」
中世の騎士様がつけるようなガントレットだった。
銀色のピカピカだった。
「ん?まだなんかあるぞ?」
小包の中に紙が入っていた。こうつづられていた。
『プレゼントです。上手に使ってください。byシックとその他一同』
ありがとう……シック……他は……割愛
紙の裏には使い方が書かれていた。
『つけるだけでフラグが立っちゃう!フラグガントレット!』
『使い方はいたって簡単!つけるだけ!ガントレットをつけるとシュミレーションゲームのようにneuにフラグが立っちゃいます!』
……使えねぇ、フラグが立つのはありがたい、非常に、だけど立てるだけじゃだめだ。成就させる自信が無い。
「他になにか、何かないのか!」
小包を振るそうすると超透明な手袋が落ちてきた。
「これは!?」
俺は慌てて紙を見る。
『ちなみに付属品の手袋をつけるとneuの能力を無効化できます!』
……使えねぇ、もうフラグ云々では無くなっちゃてる……
まあでも、つけてみるか。
俺はまず手袋をつけてみた。すると手に浸透するように見えなくなった。
「おお!すげぇ!」
続いてガントレット。つけてみたが身体的な変化なし、これで本当に大丈夫なんだろうか。
ガントレットを外しカバンにしまう。
手袋はつかえるのでつけたまま、見えないし大丈夫だろう。
そうこうしているうちに7時40分になっていた。
ちょうどいい時間だ。
「行くか」
鍵をポケットにしまい忘れ物が無いか確認した俺は、カバンを持って家を出た。
「いってきま~す」
返事を待たないで俺は歩き出した。
歩きながら鼻歌なんて奏でていると、
「よーっす!とうちゃん!」
「お前、その呼び方どうにかならないか?」
こいつは遠野拓哉俺の名前をとうちゃんという、馬鹿にしたようなやつだ。
実は選定者だったりする水をあやつれるんだったな。
「なんだ~?じゃあじっちゃんがいいか?」
「そっちのほうがいやだ!」
「じゃあとうちゃんだな!」
「なんでそうなるんだよ~!」
こんなどうでもいい話を続けていくうちに学校に着いた。
昇降口でダベっていると、
「おはよ~」
京子がきた。
「おはよ~」
「よっす~」
京子を見て昨日のことを思い出した。あの深夜だ京子は無事に帰れたんだろうか。
「京子、昨日あの後大丈夫だったか?」
「ああ~ありがとね~怖いお兄さんを追い払ってくれて~大丈夫だったよ~」
「えっ、あっ、そうか~よかった」
そうだった。夜の京子はシックに憑かれてたんだ。
「昨日なんかあったのか?」
拓哉が興味津々だ。
「透字君が怖いお兄さんたちを追い払ってくれたんだよ~」
「スッキーが?どうやって」
スッキー?ああ!透字のよみってすきじだったか。
「お前、その発想力を何か他に生かせよ!」
初めて人のために切に願った。
「無理だね」
一瞬で打ち砕かれた。
「それよりもどうやったんだよ~」
「えーと、それは~」
キーンコーンカーンコーンっとチャイムが鳴った。
ナイスタイミング!グッジョブ!
「席着こうぜ!」
超いいタイミングだった。
ばれたらマズイし説明もダルいからな。
担任教師が入ってきて出席をとり、朝の会的なものが終わり10分の休憩。
休憩だ。もちろん拓哉が聞いてくる。チャイムがあだになった。
「なあなあ教えろよー」
「だーかーらー運がよかったの!」
「運がよくてみぞおちに一撃食らわせるかよ」
「できるよ!……多分」
「多分っつったな!そんなやつには水鉄砲攻撃だ!」
拓哉が強く念じると水が飛んできた!うわー!と反射的に手を突き出す。
そう、力を無効化する手袋をした手で。
シュバ!と音がして水が消える。
「なんだ!?なんで水が消えたんだ!?」
やっちまった……手袋を外しとけばよかった……
「透字何したんだよ!」
あっ、普通に名前を呼んだぞ、こいつ今真剣だ。
「それは、その……」
どうする!?どうしたらいい!?
つづく……
今度は、ちゃんと学園モノに軌道が直ってきました。
自分が書きたいものを書いてるうちに変な方向に傾けて違う方向に行ってしまうんですよね。
この癖直したいです^^;