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ニガテな姉から感想が書かれました!

作者: 永進
掲載日:2026/04/24

喜んでしまう話。

『創作するとか気持ち悪い』

と言ってくる人は、現実にはもういない。


13歳でプロ作家デビュー。

小説家になろうという投稿サイトで、賞に応募したら、運よく受賞した。


『すごくね? 僕、プロ作家だよ』

友達に自慢した。


『創作とかマジで痛いわ、草』

冗談だったのかもしれない。

けど、本心はそう思うから、そんな冗談を口にしたのだと思う。


それから、誰にも自慢せず。人気作家になっても、当然誰にも言わなかった。


『高校に行かないで専業作家か。才能はあるのか? 先生に作品を見せてみろ、見極めてやる』

なんて言ってきた教師は無視し、

『一緒に高校行こうぜ』

と言ってきた友達もどきも無視し、


16歳で田舎から都会へ。都会の方が仕事しやすいってAIは言ってたし。


心残りはない。うざい現実から脱出できたし、創作を現実でバカにする人もいない。


ただ、あえて言うなら、

2つ上の姉と仲直りできなかったこと、

かもしれない。




『若々しい作品、本当に若い』

「若いしか言えないのかよ」

『環境変わった? オレの環境も変わったんだが』

「いや、知らないし」


『今回も面白かったです』

「…デビューしたばかりだったら喜んだんだけどな」

もう、褒め言葉には慣れた。


今回も、良い感想の方が悪い感想よりも多い。7:3、くらいか。


「ま、環境変わっただけでバズる訳ないか」

スマホの画面を真っ暗にし、背筋をのばす。


『田舎から出たかった幽霊の女の子』

が、今回の作品。もちろん、ネット投稿じゃなく、長編の本。


僕は田舎から出たけど、田舎から出たいという気持ちが強かったし、作品にできるかなって思って。


あんまり、前の作品と評価の比率は変わらないけど。


田舎から都会へ。


どうなるかわからないけど、早く都会に慣れないとな。




ブ-ブ-!


スマホが震える。

メールか、Xか、わからないけどとりあえず再び画面を明るくする。


「姉から…?」

小学生だった頃にでも登録したのかな。今は仲良くないし、もう仲良くなることもないんだけど、小学校低学年のときは、それなりに仲良かったから。


真面目な姉、勉強と役員だけが生きがいの、僕には合わなかった人。僕は中1で受賞したから勉強なんてする気なかったし、生徒会にも興味はなかった。


「今さら何?」

メッセージを読む。


『主人公と違って都会に出たオマエは頑張って精一杯生きろ、ただ、文章に魅力がなかった』


「…ふふっ」


ニガテだった姉から来たメッセージ。

悪い評価は気に入らないけど、励ましの言葉に、つい喜んでしまった。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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