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洒落にならないほど怖い話スレより スニーカー

作者: あい太郎

これ、つい昨日あった話。

俺の地元は海沿いの町で、小さい頃から釣りとかよく行ってた。

中学の時、仲良かった同級生の亮が事故で死んだ。

夜釣りしてて、堤防から落ちたらしい。

遺体は翌日、港の反対側で見つかった。

俺は葬式にも行ったし、それで終わったと思ってた。


昨日の夜、スマホが鳴った。

時間は2時ちょうど。

番号は非通知。

寝ぼけて出たら、ザーザーって水音が聞こえた。

あと、ゴボゴボ…っていう泡の音。

最初は悪戯だと思ったけど、耳を澄ますと、かすかに声が混じってた。


「……け……た……」

「……け……て……」


その声が亮にそっくりだった。

背筋が冷たくなって、「誰だ」って言ったら、水音が急に大きくなった。

バシャッ、バシャッって、電話越しに水を叩く音がして、

次の瞬間、スピーカーから思い切り「ゴポッ!」って音が鳴った。


そこで通話が切れた。

スマホを見たら、通話時間は 2分13秒。

けど、通話履歴は残ってなかった。


怖くなって眠れなくて、朝まで起きてた。

昼になって港の方を見たら、堤防の下にスニーカーが片方だけ浮かんでた。

中学の頃、亮がよく履いてたのと同じ型だった。

水が引いてるのに、その靴の中からはずっとポタポタと水が落ちてた。


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