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幸せな一輪の造花  作者: ルーク
2/2

舞い降り始めた花一片

最初に失礼します。

今回出てくる( というか次回からも )星座占いの結果は全て投稿日に調べて記載しているものとなります。

よければそちらも気にしながら読んで見てください。

最後に 、現在私がテスト期間直前のため 、内容が薄かったり短かったりすることが多々あるかと思われます。

その点ご了承願います。ルーク

花が枯れても時間は止まらない。

それがたとえ何年も大切に育ててきた花だったとしても。

そんなご都合主義な訳がなかった。


妹が死んでも学校はある。

数日休んだものの 、このままだと不登校コースに陥るか成績が悪化していくかの二択に迫られていくことになる。

俺は意を決し 、スクールバックを肩にかけた。


学校に行く途中 、それはもう不安でしょうがなかった。

妹のことを知ってる人は何人かいる。もしかしたら何か言われるかもしれない。どうして休んでいたか 、無関係のクラスメイトにも聞かれることだろう。無論 、後者の方は嘘をつけばいいだけの話だが。

そんな不安を抱えながら教室に足を踏み入れた。


「 奏お前何日も学校サボりやがって~ 休み時間寂しかったんだからな? 」

「 ねぇお前明日ワーク課題提出だけど大丈夫そ?今日の夜付き合ってくれるなら 、俺の回答見せないこともないけど? 」

「 早く奏!!星座占いの放送始まるっつーの! 」


教室に入ると 、すぐに仲のいい男子が取り囲んでくれて…想像よりも全然明るい噴気に出迎えられながら俺は自分の席に座った。

天井についているスピーカーからは 、いつもと変わらない星座占いが読み上げられていた。俺は魚座。『楽しみながら人と交流して』だそう。

なんともタイムリーな結果だろう。

現に俺は友人たちに囲まれている。

だが程なくして担任が来るタイミングを見計らった彼らは 、それぞれの席へと戻っていった。


ホームルームも終わり 、一限目の準備を始める。

ホームルームの最中に担任と目があい 、ほんの一瞬担任の顔が曇ったように感じられた。当然学校に報告的なものは言っているのであろう。

1限は理科。グループワークでの実験がある日だ。

理科の実験は大抵面白いし 、楽しい授業になると思っていた。


… というのがここまできた経路。

俺はとても重大なことを忘れていた。

幼馴染で妹のことも知る奴がグループワークの中に1人いた。


「 七瀬~ ?死んだ魚みたいな目してるけど大丈夫? 」


鏑木徠音。カブラギラネ。名前はとても初見では読めない字だ。

大丈夫?と問われて俺はうつ伏せ状態になる。

別に鏑木のことが嫌いなわけではない。

グループワーク中に何か変なことを聞いて来ないかがとても心配だ。


「 鏑木理科の実験とかすぐ失敗しそうだよな ー 」

「 いやいやブーメラン投げるのお上手なこと!! 」


ま 、鏑木はコミュ力も高いし相手の気持ちを察する事ぐらいはできるだろう。

朝の星座占いでも楽しめみたいなことを言われた気がするし 、なんとかなるよな。



そして始まった一限目。

実験の内容は『 植物の解体 』。

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