彼女がヤンデレだったから行動を全部先回りしてやるぜ!
なんだこれ······。
おっす、俺の名前は〝ああああ〟!
〝ああ〟が苗字で〝ああ〟が名前だ。
実は俺には最近彼女ができたんだ。しかもめっさ可愛い。黒髪ロングは最高だ!
だけどそいつが凄いヤンデレだった。
でも俺はめげない!彼女の望むことを全部先回りして幸せな青春を築いてやるぜ!
「あーくん、その、ごめんね、どうしても不安でしょうがないの。だから······私以外の女の連絡先、ケシテクレナイカナ?」
「──フッ、残念だったなさゆり、既に消してある(ドヤァ)」
「あーくん!」
ハハッ、さゆりの奴感激してやがるな?いいぞ、この調子だ。
「あーくん、私以外の女と喋っちゃダメだよ?あと三秒以上見つめてもダメだからね?」
「──フッ、甘いぜさゆり、既に周囲の気配を察知し女子と全く合わないルートを見つけ出す技術を身に付けてる(ドヤァ)」
「あーくん!」
「あーくん、これからは私がお弁当つくるからね?」
「──フッ、まだまだだなさゆり、既にお前の血液と合う具材と、髪の毛に合う具材は買い揃えてある(ドヤァ)」
「あーくん!」
「あーくん、あのね、」
「芦田〇菜か?」
「──誰、その女?ねえ、あーくん?芦〇愛菜って誰?······もしかして、浮気?」
「──フッ、完全に墓穴を掘ったぜさゆり、だが既に『マリオのおきて』は全話録画してある。一緒に家族について学ぼうぜ(ドヤァ)」
「あーくん!」
「あーくん、私ね、もうあーくんを何処にも行かせたくない。ずっと一緒に居たい」
「──フッ、そう言うと思ったよさゆり、既に監禁に必要な手錠は用意しておいた(ドヤァ)」
「あーくん!」
······ガチャ、ガチャガチャガチャ······。
あれ?この状況全然幸せじゃなくね?ガチャガチャしても全く外れる気配ないよこの手錠。
「あーくん、これから私が養ってあげるからね?ずっと、ずぅーっと、イッショダヨ?」
「ファーwww」
Happy End
よければ他作品も読んでみて下さい。
──フッ、他作品はもっとちゃんとしてるぜ!