未来予知
予知ヶ原カコ…ツッコミ担当(?)
予知ヶ原ミライ…未来予知ができるらしい
朝、ご飯を食べている時に
俺は悟った。
自分が未来予知の能力に目覚めた、と。
〜学校の屋上 8:00〜
「なので妹よ
今日から俺は超能力に目覚めた。」
「そっか〜
中学二年生だもんね〜。」
「なぜ唐突に学年の話をするんだ?」
「……。」
「今朝わさび入りのドーナッツ食べてる時にビビッときたんだ。
神か悪魔かが俺に能力を与えてくれたってね。」
「そうか、(それはただ単にわさびがつーんときただけでは…)
つまり超能力に目覚めたんだな。」
「そういうことだ。
最初からそう素直に理解してくれればよかったんだ。」
「それなら今から私がすることを当てれるよね。」
「はっ、当たり前だろ!
お前は今手に持っているカッターナイフ(・・・・・・・)を俺に投げようとしている!」
「あたり!
じゃあ投げるね!」
「やめろっ!当たって死んだらどうするんだ!」
「もういっそ死んでしまえば。(ニコッ☆)
てか、未来を予知できるんだから避けれるんじゃないの?」
「は?お前はバカか。」
「あ`ぁ、誰がバカじゃ!誰が!」
頭を拳でグリグリされるミライ
「痛い、痛い、痛い、放せ!
未来が予知できても身体能力は上がらない→
予知できても避けられない→
当たって死ぬ→
それがわからないお前はバカだって言ってんだよ。」
〜通学路 下校中 5:00〜
「まぁ、この力は与えられたということは人の役に立て、
もしくは罰を与えろということだ。」
「それだったら人を助けた方がいい…」
ポーン
わ〜、『ぼーる』がころがってきた。
いっしょに『ようじ』がどうろのまんなかにとびこんだ。
そこに『あに』がとびこんだ、ひゃっふー。
「とうっ!」
「なん、だと…」
あのヘタレでチキンでバカな兄がトラックに飛び込むなんて…
「華麗に回避!」
「‼︎‼︎」
「ありがとうおにいちゃん!」
「今度は危ないから道路に出るんじゃないぞ。」
「は〜い。」
何この珍妙な会話…
「どうだ妹よ、これが俺の未来予知だ。」
「未来予知関係なくない?」
「ふふっ、事前にトラックの当たらない場所を予知したのだ!」
何だろう、この深い喪失感は…
そう予知ヶ原(妹)は思ったのであった。
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