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星色  作者: 水月
5/6

唐突の……

短いですがどうぞ

<夕也side>


「行ってきます!」


 藍莉に出会ってはや五日。俺は両親よりも早く朝食をとって外に出る生活を続けている。

二人と一緒に朝食をとると、藍莉のことを根掘り葉掘り聞かれるからだ。そんなもん夕食だけで十分だ。

…………できれば聞くこと自体を止めてほしいが……。

ちなみに、昼食はコンビニで買おうと思っていたが、三日目に


「前日の残り物でよければ夕也の分もあるわよ? 食べる?」


と藍莉に誘われてから昼食を恵んでもらっている。結界内では外と時間が違うため一緒に食べることはそれ以来ないが、彼女は嫌な顔なんてしないで用意をしてくれるのだ。さすがに何もしないのも申し訳ないので、彼女の指示に従って仕事をこなしている。その後は、一緒に動物と遊んだり,取り留めのない会話をしている。それだけで、いつの間にか時間が過ぎているのだ。

 取り敢えず、藍莉と一緒にいると毎日が楽しいことが分かった。



   *   *   *



「よいしょ! 着いた。あれ……今日は曇ってるな。今はどのくらいだ? 藍莉も外にいないし」


 いつものように鳥居をくぐると空が灰色の雲に覆われていて太陽がどの辺りにあるのかが分からなかった。ここは、時間のずれに法則性が見つからないから太陽でしか確認ができないのだ。ただ藍莉曰く、一日以上のズレはまだないとのことだ。外に藍莉がいないため、来るのが早すぎたかと思っていたら社務所(「宿って認識すればいいわ」と言われた)から出てきた…………巫女服を着崩して。


「うわっ!」


 これ以上ないくらいのスピードで後ろを向いた。藍莉は何故か気にしていない__気付いていないだけかもしれない__みたいだが…………。普段はしっかりしているのに、今回のはヤバい。ギャップが……。しかも、分かっていたがスタイルめっちゃ良かったなぁ。…………て、いかんいかん。これ以上はダメだ。


「どうしたの? いきなり後ろを向いて」


「服を! 巫女服をしっかり着てくれ‼」


「……あぁ。そういうこと。少し待ってて」


 どうやら気づいていなかっただけの様だが、気にもしていないらしい。助かったが、男として見られていないようで凹む。

 藍莉が服を着た後、何時も通り掃除をして,動物と遊んだが、心なしギクシャクしてしまった。あれは忘れられないな……。


<夕也side out>



   *   *   *


<???>


 夕也にあんなにも肌を見せてしまうだなんて……。うぅ……恥ずかしい。

絶対だらしないって思われてしまったわ。どうしよう…………。はしたない()とも思われたかも。

 あの後顔赤くなってなかったわよね。

今日は、彼の顔をまともに見れなかったわ。


______以下今回の事故について永遠と綴られている______





~豆知識~

社務所とは、事務や参拝者のための建物で、社殿(ご神体が祀られていたりする場所)に近接している。お札や御幣などの準備も行われる場所。



今回はどうでしたか? ご感想やアドバイスをいつでもお待ちしております。

では、さようなら。

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