THE world of Robot
私は今日ロボットを作る仕事をしている。
このロボットは完成すると、車のエンジンを作ることになっているらしい。
おかしな話しだ。人間がロボットを作り、その作られたロボットが車を作る。
しかし今日では、これが当たり前のことだ。車だけではない、全てのことをロボットに任せようとしている。
ロボットは間違えない、疲れない、文句を言わない。
企業が人間よりロボットを選ぶようになるには、そんなに時間はかからなかった。
我々にとっての救いは、まだロボットでロボットが作れないことだ。だから、我々は路頭に迷うことはない。
しかし、私はロボットのネジを回しながら思う。いつかこの仕事も、ロボットに奪われてしまうろのだろうと。
ロボットを人間のように作れと言われている。動きやすいように二足歩行に、間接は滑らかに動くように、指は器用にしろ。これが最もロボットを効率良く使えるらしい。最近では人間の心まで再現しようとしている。
人間はロボットになれと言われている。正確に丁寧に尚且つ迅速に、感情は殺せ、私欲ではなく社会のために働け、マニュアル通りに動け。これが最も優秀な人間らしい。考えることは、上の人間だけでいいのだ。
私はロボットのネジを回しながら思う。人間はどうやら、人間をやめたいのだと。きっとロボットを人間にして、今までの人間の罪を全て押し付ける気なんだと。
ロボットが物を作り、ロボットが政治をして、ロボットが世界を作る。そんな世界は、退屈なものだろうが、とても平和な世界なんだろう。
定時になり、私達は仕事を終える。皆一斉に片付けを始め、決まった時間に会社を出る。
私は明日もロボットを作っているのだろうか。




