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THE world of Robot

作者: 蔵屋式
掲載日:2017/06/19

 私は今日ロボットを作る仕事をしている。


 このロボットは完成すると、車のエンジンを作ることになっているらしい。

 おかしな話しだ。人間がロボットを作り、その作られたロボットが車を作る。


 しかし今日では、これが当たり前のことだ。車だけではない、全てのことをロボットに任せようとしている。

 ロボットは間違えない、疲れない、文句を言わない。

 企業が人間よりロボットを選ぶようになるには、そんなに時間はかからなかった。


 我々にとっての救いは、まだロボットでロボットが作れないことだ。だから、我々は路頭に迷うことはない。

 しかし、私はロボットのネジを回しながら思う。いつかこの仕事も、ロボットに奪われてしまうろのだろうと。


 ロボットを人間のように作れと言われている。動きやすいように二足歩行に、間接は滑らかに動くように、指は器用にしろ。これが最もロボットを効率良く使えるらしい。最近では人間の心まで再現しようとしている。


 人間はロボットになれと言われている。正確に丁寧に尚且つ迅速に、感情は殺せ、私欲ではなく社会のために働け、マニュアル通りに動け。これが最も優秀な人間らしい。考えることは、上の人間だけでいいのだ。


 私はロボットのネジを回しながら思う。人間はどうやら、人間をやめたいのだと。きっとロボットを人間にして、今までの人間の罪を全て押し付ける気なんだと。

 ロボットが物を作り、ロボットが政治をして、ロボットが世界を作る。そんな世界は、退屈なものだろうが、とても平和な世界なんだろう。


 定時になり、私達は仕事を終える。皆一斉に片付けを始め、決まった時間に会社を出る。


 私は明日もロボットを作っているのだろうか。


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