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心書  作者: 作者
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心書

自分の中の世界が真っ暗なのは何でだろう。それだけ自分の中には何もないからなのだろうか?だが、少なくともそこには暗闇があり何もないとは言い切れない。何故何も見えないのか、見ようとしないのか?閉ざしたのか、その意味は分からない。暗いというのは子供の頃はとても怖かった。出られないと思うと怖かった。けど今は、改めて見るとそこまで怖くなくなったのかもしれない。とも思ったが違う様だ。

自分は何時もそこで二人の住人を見ている。一人は自分でありもう一人は黒髪黒服の赤い剣を持った男で、もう一人は白髪白服の対象的な女の子だ。

彼らとは自分が描きたい物語の登場人物だったのだが、如何にもその物語は思いつかない。もしかしたら、ここにいる事こそが物語りなのかもしれない。それならばこの黒服が自分と殺し合うのも納得が行くがそれならば、この女の子は何だ?彼女にとって自分は何だ?自分にとっての彼女は何だ?

彼女の手には白銀の銃が握られている。常日頃からそれに撃たれたいと思う自分がいる。だがそれの代わりに此奴がいる。その剣で痛みも無いのに俺の【僕の】身体を撒き散らす。

だがそれは俺の願いだ。お互いの存在を掛けた戦いそれこそが、求められた物語なのである。

お前達は俺の白と黒だ


黒が如何して自分を殺すのか分からなかったけど、今はやっと気づけた。

黒が自分を殺すのは、自分が心と体を分けたかったからだ。心と体を分ければ自分は別の何かになれると思っていたが、それは違うと分かった。寧ろ逆だったんだ。

心と体を分ける行為は死を意味する。何者にもなれるかもしれないが自分自身は捨て去ることになる。そしてやっと気づけた。

悪いものは良いものに変えたくて、良いものはより良いものに変えたいのだと言うことにだ。

創造すとはそういう事だ。無い物を創造するだけでなく、あるがままを如何創造するかが一番の最優先だった。

無いものを創造する事はあまりにも終わりが無さすぎる。ので、あるがままを創造する事が一番早いと思う。

今を生きるべきとはそう言う事だと思う。


黒は体育座りで退屈そうに地面に軽く剣を叩きつけている。

……………………………………………………………………………………………………………………………………何思う?

人の行動理由を聞きたい。

………………息をするのと変わらない。

息をするのと変わらない?

…うん。だから従えば良いし従いたくないのも同じ事だよ。まあ敢えて言うなら………

敢えて言うなら?

………………………………………………生きてるから。生きてりゃ痛みの逆も苦しみの逆も知る事になる。もっと言えば痛みや苦しみが無ければ存在しないのかもしれない。それは死ななきゃ分からないかもしれない。だから死ぬのかもしれない。


やっと分かったよ。

何を?

人助けと人に優しくする事は別の事なんだって事だよ。


逆転の発想

ほう

やりたい事を探すのがやりたい事だったんだな。

周りが嫌いそうな答えだな。

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