NKO
煉獄門をくぐったさきに待っていたのは膨大な
RPGフィールドだった。
この先に待っているものは死か希望か…
第1話:煉獄門からの旅立ち
・・・周りは炎につつまれ、床は黒く、目の前には謎の炎の門があった
そこにいるのは俺1人で、ほかの人たちはもうそこの門から抜け出したらしい
「・・・俺もそろそろ行くか・・・。」
俺は起き上がり、炎の門「煉獄門」へと歩いて行った。
門の前に来ると、謎のウィンドウが表示され、そこには、
《指名を入力し、データを登録してください。》
とあった。
よくわからないが、俺は《カイト》と入力し、手持ちフォルダから
《記憶結晶》をとりだした。
記憶結晶は、今までに行ったことを記録し、次にログインした時には
記憶した場所に来ることができる、簡単に言えば《セーブ》だ。
これは消滅することはないし、便利なので、皆必ず、町で購入する。
セーブも終了し、煉獄門を通ると、システムアナウンスがなり、
《それでは、ナルガクロウオンラインを楽しんでください!》
すると、目の前が暗転し、謎の渦に引き込まれた。
・・・・・景色が明るくなり、目を開けてみると、そこには《SHOP》やら
《BER》やら、よくみるファンタジーゲームの街並みがひろがっていた。
「・・・ここがナルガクロウオンラインの世界・・・かぁ・・・。」
いままで、何回もコンバートを繰り返し、数々のゲーム世界に行ったが、
今回の世界はあまりにもリアルすぎる。
いままで行った中で、1番のクオリティの高さに驚きが隠せない。
唖然とした俺の目の前に一人の青年が話しかけてきた。
「君、このゲームはじめてなのかい?」
第2話:ゲーム世界の街並み
目の前には重装備で重そうなバトルアックスを背負った
Lvの高そうな人が一人、俺と対話をしたいようだった。
「あぁ、はい、俺、まだここに来たばかりで、何もわからなくて・・・。」
青年は少し苦い顔をして、こう言った
「なら君、俺のパーティーに来ないか?いまなら、君にここの案内もできるし。」
俺は、いつもソロでゲームをプレイし、いつも上層部にいたせいか1度もパーティーに
誘われたことがなかったので、ここの対応に少し困ったが、そっけなく
「ありがとうございます、助かります」
そう答えていた。
青年は喜んだ顔をしながらウィンドウを開き、パーティー勧誘メッセージを
送信した。
《Kurenaiから、パーティー勧誘されています、承諾しますか?》
俺は《Yes》ボタンを入力した、すると、俺の目の前に、自分の
体力バー以外に紅の体力バーも表示された。
「今日から、俺と君は協力関係になった。よろしく頼むよ。」
「はぁ、まぁよろしくお願いします。」
紅と握手を交わし、俺たちはSHOPへと向かった。
「いらっしゃい!なにをお探しかな?」
NPCは甲高い声を上げ、俺に問いかけてきた。
そこの間に割り込むように紅は
「フールガトウルを1本、ハウルガードナーを1つください。」
了解しました、とNPCは言い、ウィンドウを紅に向け送信した。
そこには
《フートガウル×1 ハウルガードナー×1を購入しますか?》
と、でた。
すぐに紅は《buy》を選択した、そして俺に向けトレードウィンドウを展開させ
「ここは俺が受け持つから、君は、初期金額でアイテムを買ってここにきて。」
そういって、おれに買った武器と防具を渡した。
俺はすぐさま装備ウィンドウを開き、フートガウル、ハウルガードナーを装備した。
フートガウルは片手用直剣で、とても持ちやすそうだった。
ハウルガードナーは直剣専用の盾らしく、持ちやすいようにグリップにゴムが張られている。
俺は、装備も終わり、アイテムショップへと足をはこんだ。
店内は静かで、人が全くいなくて、儲かってるのか?と、つい考えてしまう
「いらっしゃいませ~何をお探しですかね~。」
とのんきな顔で発言をするキャラクターは、どう見てもNPCではないようだった。
「あなたはNPCじゃないですよね。」
そう言うと彼は、驚いた顔をして、
「まぁ、そうですね、私はNPCじゃなく1人のプレイヤーですよ。」
彼の名は《スカル》スキルは全くあげておらず、のんびりしている
NPCに近いプレイヤーだ。
「ふぅ、では、回復結晶を5個と技能結晶を1つください。」
スカルは、了解ですと言い、1つのウィンドウを俺に送信した。
《回復結晶×5 技能結晶×1を購入しますか?》
俺は、《Buy》を選択した、所持金が減少し、アイテムストレージに、買ったアイテムが表示された。
「ありがとございましたー」
気の抜けたあいさつに、体の力が抜けそうだったが。
気にせず、店を出た…。
みなさんこんにちは、黒木シュウです。
小説投稿は初めてですがまずまずな作品となっています。
これを書いて思うことと言えば…読んで面白いのかな?
という疑問形なところです。
まぁこれからよろしくお願いします。