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プラス17  作者: teruteru
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第1話 別れ

桜がつぼみをつけ始めた3月。

今日は終業式。高校の1年が終わろうとしているとき、もうひとつ終わることがあった。

「私たち、もう別れよう・・・」

付き合って1ヶ月と少ししか経っていない。

由香の予想だにしなかった言葉に、僕は状況が読み込めない。

「えっ、何言ってんだよ。春休みにディズニー行くんでしょ?チケットも・・・」

自分が何言ってるんだ。今はネズミとか関係ないだろ。

「本当にごめんなさい。恋ちゃんのせいじゃないの。」

ネズミのことは、全く触れないで話は進んでいく。

「私の勝手なの・・・付き合ってみたら想像と違ってて。」

どんな想像してたんだよ。

雑誌に載ってた恋愛カタログか?それとも少女漫画のような甘い恋か?

自慢じゃないが、僕はそれほど恋愛の経験が多いわけじゃない。

「愛してるよ」みたいな言葉は恥ずかしくて言えないし、

キスするときも、「キスしていい?」って聞いてしまうようなやつだ。

そんな僕に、どんな期待をしてたんだよっ・・・

「本当にごめんね、恋ちゃん。ばいばい。」

「あっ!ちょっと待って!」

振り向きもしなかった由香に、少し怒りを感じた・・・



「あら、おかえり。今日は早いのね。」

昼食の片づけもしないまま、昼ドラを見ている母。

「終業式だから。」ボソッと小声で答える。

「えっ?何?」

「終業式だっての!!」

と、怒鳴って、そのまま2階の部屋へ向かった。

「反抗期ねぇ・・・気にしない、気にしない♪」と、ポリポリ煎餅をかじりながら、また昼ドラに夢中になった。


読んでくださってありがとうございます+。:.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.:。+

もしよろしければ感想などちょこっと書いていってくれたら嬉しいです。

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