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10はかなり改編しました。読みづらくて申し訳ないです。

今回は美晴の過去の恋愛に少し触れてみたいと思います。

日本に帰国してからの私には1人だけだが、お付き合いした人がいた。

初めてコンパというものに参加した時に知り合い、押しに押されて付き合った人は2歳年上の銀行員だった。

サーフィンが趣味で、ゴルフもする笑顔の素敵な浅黒い肌をした人だった。


初めての恋愛と呼べるものから学んだ事は、私が典型的な日本人だという事だった。

まさに‘No’と言えない日本人の典型で、連絡先を聞かれては断れずに教え、デートしようと誘われればイヤと言えずに付いて行く・・・。

そして、彼に好きだと言われて、私も彼を好きになったように思っていた。


初心な中学生のように、熱に浮かされたように、好きだと思っていた。

全くタイプでも無く、魅力を感じていた人でも無かったはずなのに、恋だと思っていた。

アッというまに27年間大切に守ってきた(?)ヴァージンまで当然のように彼に捧げた。


私と彼は全く合わなかった。

会いたいと思うタイミングさえも合わない。

今、考えればお互いに会おうとする為の努力も十分では無かったように思う。

好きだと思っていたはずだったのに・・・。

喧嘩をしたりする程、お互いの事を知っている訳でも無かった。

故にお互いに疑心暗鬼となって、余計に距離は開いていった。


彼は派手な見た目の女医と付き合っている自分自身が好きだったのだろう・・・と今の私は思っている。

『好きだ!』と言う割には、私にはそれが感じられなかった。

そして私は・・・?


最後はお互いに連絡さえ取らなくなって、自然消滅するものと思っていた。

でも私が出たコンパに彼の友人が居て、最終的には私がフラれたと思う。

決定的な言葉が無かっただけで、私達は付き合って約半年で別れた。

好きだと思っていたので、別れは悲しかったし、たくさん泣いた。

何で上手くいかなかったのかぁ。

願えば、心から願えば手に入ると思っていたのに・・・。



「貴女を好きだなんて、よっぽど自分に自信があるか、派手好きのどちらかでしょうねぇ」

当時、母が彼を揶揄して言った言葉だ。

自分の車を選ぶ際、人に『何乗ってる?』と聞かれた時に、答える響きから車を選んだ!と言っていた元彼はやっぱり後者だったのだろう・・・。


その後、ショッピングセンターの駐車場等で私の車を見るたびに電話を寄こした彼。病院にも仕事で出入りしていたので、私の事もよく見聞きしていたのだろう。

嫌いになって別れた訳では無かった。

タイミングが合わず=相性が悪いと思って別れた相手、不思議な事だがポツポツと忘れた頃に連絡は取っている。

お互いに全く関係を切る勇気が無いのだと思う。

電話の最後には必ずパートナーの存在の有無を確認されるから・・・。



1人がイヤで、誰かに側にいて欲しいと思う。

早く早く と焦る気持ちもあるのに、どうすれば良いのか分からない。

確かな答は、私の運命に人はどこにいるのだろう。

1人ではカフェやレストランで食事も出来ないお子チャマな私。

未だにハーレクインロマンスの様な恋に落ちる事を夢見ている私。

誰か、どうか、私を見付けて・・・。





その日は日勤勤務を終えてから恭子と打ちっ放しに行く為に待ち合わせをしていた。

恭子が私の運転する車の助手席に座るのを嫌がるので、私か恭子の車にお邪魔する。

「どうなのその後?何か進展は?」

「ある訳無いよ。岩木さんも鈴本君も相変わらずだよ。」

「岩木さんはともかく、鈴本君はゼーッタイに美晴の事が好きだと思うよ。

皆もそう言ってるし間違いない!!」

「皆って誰?止めてよ、変な事噂にするのは・・・」

「それ程鈴本君の態度はあからさまってことよ。

まぁ、もう暫くは様子を見るしか無いかなぁ。」

「無い無い!2人だけで出掛けて、電話してても全くそんなムードにならないし、友情の域は出ないよ。」

「マジ?ちっとも?」

「マジもマジ!全然よ!

確かに異性の友人としては今は1番近いとは思うケド、あくまで友達!」

「フーン、まぁそう云う事にしておくか」

「そう云う事じゃ無くて、そうなの!ハイもうこの話は終りね」


押しに弱いのは勿論だが、周囲に流され易いと云うのも典型的日本人である私。

鈴本は頻繁に電話をくれて、私を遊びに連れて行ってくれる人。

下ネタの話題が2人の間で挙がる事はあっても、性的な接触等は一切無く、不快感を覚えた事も無い。

嫌いでは無いし、寧ろ好きだと思う。でもその好きが友情の好きとどう違うのか・・・。

やっぱり、そっち方面に関する私は小学生なのかも・・・。








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