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僕のタネが欲しい聖女様@異世界

作者: ヤスヤナ
掲載日:2026/01/30

『勇者のタネ(遺伝子)』を残すために召喚されてしまった少年×清楚に見えるけど恥じらいのない聖女様。



「寒い…」

「そっか」

「スカートだからスースーする」

「それはわかんないし、わかりたくないんだよなあ」

「照れたね」

「…。

何か自販機で買ってくるよ。温かいもの」

「うぃ」


という夢を見た。




「…」

馴染みのない天井、馴染みのない服。

そして、隣には寝ている聖女様。

「いい所だったのに」

ぐすん、と涙目の僕。


懐かしいあの子の夢を見た。


『あ、あの、好きっ』

と、思いきって告白をしたあの子。


僕とは幼なじみ。幼稚園から、こっちに来るまで、つまり高1まで、ずっと一緒だった。

書くのが好き、でも作家にはなりたくない、そんな変わった子で、引っ込み思案。


『はいっ! 私も好きです! タネを残しましょう!』

と、僕があの幼なじみにした告白が、この聖女にしたことになってしまったんだけど。

16歳の聖女様、何で初対面の人からされた告白を…、恥じらいはないのか!?

『この計画』に乗るから恥じらいはないのだろう。


勇者として召喚された、『異世界人』の僕の『タネ』を残す計画。


だが、あの勇気は一体…。

思いきって僕は幼なじみに告白したのに。

陰キャで、いつも書いていて、たまに僕にどや顔で読ませてきた…。


チラリ、と隣で寝ている聖女様に目をやる。

長い金髪、胸は大きく、見た目は清楚な、同じ歳の聖女様。


「いやいや、僕は戻るんだ、戻ってもう一回あの幼なじみに告白をしないといけないんだ!」

確かに、この聖女様も可愛らしいけど。幼なじみとは真逆な容姿だけど可愛い、けど!




「うん…」

目が覚めたらしい。


「ふふ、おはようございます。勇者様」

「う、うん。おはよう」

「昨夜はお楽しみでしたね」

「何もしてないけど!?」

「びっくりさせたくて言っただけです」

「そ、そっか。なら、いいんだけど」

「うぶな勇者様、可愛らしいです」


何で僕が召喚されたんだろう? 『タネ』つまり遺伝子を残すためなら、もっとこう、豪傑みたいな。

「この世界は平和、タネが手に入り世界が進歩するなら誰でもよかったのですよ、勇者様」

「心を読まないでよ…!」

ちなみに聖女様、起きてからずっと微笑んだまま。なんか、いやらしくもある。


「けど、私は貴方でよかった。

だって、初対面で告白してくるんですもの。大胆に、真剣に。

さあ、とりあえず朝に一回ヤりましょうっ」

といい、下着姿になる聖女様。


僕の鼻から血が出る。

ドバッ、と。

エロ本すら恥ずかしくて読めない、そんな僕が美少女の下着姿(しかも巨乳)を生で見たらどうなるか? こうなる。

そして、意識が薄れてゆく。


「くそ、またか」

と、僕は呟く。

「ぜったい、もとのせかいに」

そして、僕は気絶した。


ありがとうございました!

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