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第33話J・P・モルガン

John Pierpont Morgan(1837.4.17~1913.3.31)。金融資本家で美術品野収集家。アメリカ経済が急成長した1875年頃から第一次世界大戦の間に、金融資本家として企業の集中・統合を行なうことにより、アメリカ産業界の構造を変え莫大な富を築いた人物。いわゆるロバー・バロン(泥棒貴族)の一人。


J・P・モルガンは、コネティカット州、ハートフォードの富裕の家に生まれた。父親のJ・S・ モルガンは、1854年にロンドンでピーボディとピーボディ銀行を共同経営していた。ピーボディの引退後、そのあとを引き継ぎ銀行名をJ・S・モルガン商会とした。


J・P・モルガンは1857年ドイツのゲッティンゲン大学を卒業後、ウォール・ストリートのニューヨーク銀行で(ロンドンのピーボディ商会のアメリカ代理店)会計士として働いた。1862年に自分の会社を設立、1871年には友人のドレクセルと共同で、のちにアメリカ政府にとり有力な資金調達機関となるドレクセル・モルガン商会をウォール・ストリートに設立。1890年父親の亡き後、モルガンは父の後を継ぎJ・P・モルガン商会と名も改め、その商会を世界で最強の銀行のひとつにする。


J・P・モルガンは、ピーボディと父親から、金融資本業での成功には信頼される人格が不可欠であることを学んだ。ある議員が、資本の出資基準はその企業の収益性によるのかどうかを聞いたところ、モルガンは「いいえ、もっとも重要なことはその人物の人格です…わたしが信用しない人物は、敬虔なクリスチャンであるこのわたしから決してお金を得ることはできないのです」と答えている。


モルガンのロンドン金融界との強力なコネは、アメリカ経済の成長に大いに貢献した。1870年代はアメリカ経済が急成長した時代で、何よりもイギリスからの資本を必要としていた。モルガンはそのような要請を満たすべく、ロンドンの資金を容易にアメリカの経済界に調達することができたのである。





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