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7thバトル:槌田彰人&朝比奈燐華 vs 高橋ケイコ

加奈子:それでは、第7戦目の組み合わせを発表したいと思います。


************************************


名前:槌田つちだ 彰人あきと

性別:男性

誕生日:2000年8月10日


タイプ:一般人

ランク:③

外向的/内向的:5

大胆/慎重:7

理性/感情:6

楽観的/悲観的:6

背丈:170前半

体型:

容貌:平凡

財布:(4)/7

職業:大学生(+アルバイト)

地元:

特記:


●個人能力値

身体:7 知性:8 人格:7


●一般技能

教養:① 推理:1 交流:1


●専門技能

商売:1 電脳:1


●バトルスタイル

ミーミル


●車両データ

GH-111 エリーゼ111R

チューニングレベル:Ⅰ

セッティング:ストリート

駆動方式:MR

車両ランク:LL

速度:6 馬力:5 旋回:②


************************************


名前:朝比奈あさひな 燐華りんか

性別:女性

誕生日:2000年9月22日


タイプ:対戦

ランク:4

外向的/内向的:3

大胆/慎重:3

理性/感情:7

楽観的/悲観的:4

背丈:150半ば

体型:グラマー

容貌:好印象

財布:(5)/2

職業:大学生(+アルバイト)

地元:(福島県・四ツ谷峠)/チーム・フォーナイツ

特記:酒雑魚(少しの酒で泥酔する)


●個人能力値

身体:8 知性:6 人格:8


●一般技能

威圧:1 教養:1 推理:② 交流:2 家事:1


●専門技能

なし


●バトルスタイル

ヘルメス


●車両データ

GH-111 エリーゼ111R

チューニングレベル:Ⅰ

セッティング:ストリート

駆動方式:MR

車両ランク:LL

速度:6 馬力:5 旋回:②


************************************


名前:高橋たかはし ケイコ

性別:女性

誕生日:1998年9月12日


タイプ:才能

ランク:4

外向的/内向的:8

大胆/慎重:3

理性/感情:9

楽観的/悲観的:2

背丈:150半ば

体型:グラマー

容貌:美形

財布:3/2

職業:メイド

地元:

特記:ヤンデレ(愛情が深すぎる)


●個人能力値

身体:9 知性:7 人格:5


●一般技能

威圧:1 教養:① 家事:1


●専門技能

腕力:1 欺瞞:1


●バトルスタイル

バルバロイ


●車両データ

KEIKO チェイサー/2JZ改

チューニングレベル:Ⅴ

セッティング:ストリート

駆動方式:FR

車両ランク:H

速度:10 馬力:10 旋回:④


************************************


加奈子:なお、槌田選手と朝比奈選手は、コンビでのエントリーとなっています。それぞれの役割は、ドライバーが朝比奈選手、ナビゲーターが槌田選手です。それでは、恒例となりましたバトルの解説に移ります。石田さん、今回のバトル、ズバリどのような展開を予想されますか?


石田:そうですね。マシンスペック的には。高橋選手の「チェイサー」が有利と言えます。「速度」と「馬力」で通常効果の圧倒的優勢を獲得できてますからね。一方、槌田選手・朝比奈選手の「エリーゼ」は「旋回」で2倍効果の圧倒的優勢を獲得しています。このパターンは、第五戦目の三澤選手vs宮本選手を弱体化したものですね。五戦目の流れを踏まえて考えると、ふたつの性能で圧倒的優勢を得られる高橋選手より、ひとつの性能で2倍効果の圧倒的優勢しか発揮できない朝比奈選手の「エリーゼ」が若干不利な立場にあると思います。


加奈子:なるほど。


石田:それを考慮しながら双方のバトルスタイルを比較しますと、高橋選手のバトルスタイル「バルバロイ」は、勝利した次のラウンドで再度勝利した場合、獲得点数が2倍になるというものです。これはマシンスペックに優れたクルマに乗っている時、極めて大きな攻撃力を発揮します。圧倒的優勢を得られるクルマに乗っている場合、勝利を獲得したラウンドの次に圧倒的性能を使用するラウンドが訪れたなら、そのラウンドの勝利で得られる点数が、「(圧倒的優勢で得られる点数+ラウンド勝利で得られる点数)×2」という膨大なものになるからです。


加奈子:カードの平均値を7として計算すると、(7×2+7+7)×2で56点ですか。凄まじいですね。


石田:ええ。この得点力はかなり大きい。これと比べて朝比奈選手の持つバトルスタイル「ヘルメス」は、配られた手札の種類に応じて勝敗とは別に総合得点が増えるという、かなり変則的なバトルスタイルです。なんといっても、配られた手札が最高の役を構成していた場合、展開の如何を問わず300点を獲得して、バトルの勝利を瞬時に確定させ得るのですから。


加奈子:かなり運任せのバトルスタイルと言えるのでは?


石田:そのとおり。しかしながら、相棒である槌田選手が修得するバトルスタイル「ミーミル」は、望む時点で望む手札をドライバーである朝比奈選手のものと交換する能力を持ちます。つまり、朝比奈選手は都合10枚のカードで役を構築することができるというわけです。これはこれでなかなかに強い。上の役こそ狙えなくても、コンスタントに3枚役や2枚役を期待することが適うからです。


加奈子:1ラウンド分の勝利をあらかじめ得られるようなものですね。


石田:ええ。ですから、運任せ、と切って捨てられないだけの実力があります。まあ、それもこれも槌田選手という相棒がいての話でありますので、単体で考えるなら、さほど強力なバトルスタイルとは言えないのですけどね、「ヘルメス」は。


加奈子:原作でも朝比奈選手は「技術テクはあっても強くない」と言われてましたから、そうした彼女の設定的には正しい評価と言えるかもしれません。


石田:同意します。


加奈子:では石田さんの勝敗予想ですが──石田さん、この度のバトル、勝敗をどのように予想されますか。


石田:4-1か3-2で高橋選手が勝つと思います。


加奈子:その根拠は?


石田:圧倒的優勢を発揮できる機会の差です。


加奈子:あ~。


石田:さらに言うと、朝比奈選手側には、もうひとつの弱点があります。彼女の相棒である槌田選手の持つバトルスタイル「ミーミル」は、先ほど紹介したとおり、ドライバーの手札と自分の手札とを任意のラウンド開始時に何枚でも交換する能力を持ちます。ですが、その対象となるカードは、ドライバーの走り屋ランク×2より大きいカードでなくてはならないのです。つまり、朝比奈選手はひとりの走り屋として成長したことにより、槌田選手のサポートを必要としない実力を有するようになってしまってるわけです。


加奈子:要するに、レベルアップすることでかえって弱くなってしまった、ということでしょうか?


石田:素直にそうとも言い切れない部分はありますが、物語序盤に持ち合わせていた主人公的ボーナスを失いつつあるというのは間違いないでしょう。


加奈子:なるほど。


石田:それゆえに、いまの朝比奈選手は、ドライバーとして高橋選手と同程度の得点力を発揮できないと思います。もちろん、純粋な走り屋ランクでは双方とも互角ですし、バトルスタイル「ヘルメス」の効果が思わぬ高得点を得ることもあるでしょう。ただ、それが高橋選手の「バルバロイ」を上回る得点力を発揮できるかというと、正直疑問だと思うんですよ。これに圧倒的優勢の発揮できる機会差が加わるのです。ゆえにボクは、高橋選手の優勢が動かないんじゃないかな~、と予想する次第なのです。


加奈子:解説ありがとうございました。では対戦結果の方を見てみたいと思います。


 ◆◆◆


槌田彰人&朝比奈燐華:5-0:高橋ケイコ


 ◆◆◆


加奈子:予想に反する完封でしたね。全試合150点差のぶっちぎり。


石田:カギとなったのは、朝比奈選手の「ヘルメス」と槌田選手の「ミーミル」が産んだ3枚役+2枚役による80点獲得と初期に続いた「旋回」戦の連続でしょう。


加奈子:確かに、あれは痛快でしたね。3ラウンド連続した「旋回」ステージで出せたカードが全部絵柄。高橋選手の抵抗などどこ吹く風で、2倍効果の圧倒的優勢を利用した150点差の逃げ切りです。なすすべがないとは、まさにあの時のことをいうのでしょうね。


石田:そうですね。明らかに朝比奈選手側に追い風が吹いていました。バトルステージがダウンヒルだったので、車両クラスによるボーナスが大きく響いたと思います。そうでなければ、圧倒的優勢が2倍効果になりませんでしたしね。


加奈子:カードの偏りも大きかったように見えました。朝比奈選手が来ている流れに乗っかって、勢いのまま勝負を決めてしまったように思われます。やはり運が勝敗を分けたと言っていいのでしょうか?


石田:いえ。もちろん運も大きな要素でしたが、これは「ヘルメス」というバトルスタイル、あと自分の愛車のスペックを上手く活用した朝比奈選手と槌田選手を褒めるべきところだと思いますね。逆に高橋選手の側は、「ヘルメス」の弱点をあまり上手に突けなかったなという感がありますね。


加奈子:「ヘルメス」の弱点、ですか?


石田:ええ。バトルスタイル「ヘルメス」は、手札の役で得点するという変則的なバトルスタイルですが、当然ながら役ができていることを証明するため、カードをオープンする必要があります。つまり、役で得点するためには、手札の内容を一度相手に晒さねばならないというわけです。


加奈子:なるほど。


石田:そうやって晒されたカード情報を参考にすれば、いま相手がどのようなカードを持っていて、その最大の数字がいかほどのモノかを読み取ることもできたでしょう。つまりバトルスタイル「バルバロイ」の効果を効率的に得ることができたんですね。そうすれば、競り合ってたラウンドをバトルスタイルで押し切って、ボクの予想どおりに落ち着いた可能性も十分あったと思います。


加奈子:ありがとうございました。それではそろそろ、次のバトルに目を向けたいと思います。

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