最下層
遅くなりました。ごめんなさい!
「ピッ…ピッ…ピッ……全行程の更新終了。更新を確認。スリープモードを解除。再起動を開始。再起動を確認………乙型羅号起動。行動開始」
乙型羅号はゆっくりと起き上がり、手首、足首、肩、首を軽く回し終わると周りをキョロキョロする。
そしてすぐ近くで無防備にねているウィズを発見した。
「なんて無防備な…こんな洞窟のど真ん中で熟睡とかどんな神経してるんですかね。まったく…主様〜。起きて下さい!主様っ!」
「ふぁー…やっと起きたんだ。待ち疲れて寝ちゃったよ」
「お待たせして申し訳ありません。挨拶ついでに1つ忠告させてもらうとこんな危険な場所で熟睡とか阿保ですか?私が起動中ならまだしも」
「何か近づいてきたりするのには敏感なほうだから大丈夫だよ。それより乙型羅号さんも復活したし、そろそろこの洞窟を脱出しないと」
「その前に…」
「どーした?」
乙型羅号は口を大きく開けた。
「エネルギー枯渇中なのですが何かエネルギー源になりそうな物はありませんか?」
「それなら一応いくつか鉱石見つけて来たから。こんなのでいーか?」
「おぉー!有難き幸せ!」
「おーげさな…」
ウィズは目が暗闇に慣れ暇だったので、少し前の方まで進んだ時に見つけた鉱石を乙型羅号の口に放り込む。
乙型羅号の口に放り込まれた鉱石は美味しそうでもない音をさせて乙型羅号の胃袋?に消えた。
「ふぅー。これでしばらくは動けそうです。では早速移動しましょうか。弱ライトモード!&周辺察知!」
乙型羅号の目が再び光、洞窟内を照らす。
「なるほど、なるほど。主様こちらですね」
乙型羅号はウィズの前を歩き突き進む。
「ちょっと強めの魔物がいたので先に行って狩っておきます」
そう言い残し乙型羅号は暗闇の中に消えた。
小さな光が小さくなったり大きくなったり、右に左に素早く何度か移動するのをウィズは遠くから眺めていた。
「アー…タタタタタタタタッ!!アタァーッ!!!」
何かが吹き飛び壁に衝突したような音がすると、光の動きも止まった。
「主様ー!行きますよー」
乙型羅号に呼ばれたので前に進むと足元に巨大な蛇のような物が何か液体のような物を垂れ流し死んでいた。
「何これ?この洞窟ってこんなのがいる場所だったの!?」
「これはダンジョンパイソンですね。夜行性なので昼間は見ることは滅多いないですよ。この大きさなら人間でも絞め殺されて餌にされるレベルなので主様は1人で近づかないでくださいよ」
「近づこうとは思わないから…」
「牙に皮、ついでに毒腺なんかも役立ちそうなので取っておきました。あっ、ついでにコレも見つけたので」
乙型羅号から拳大の魔石を手渡さらた。
「コレって魔石!。!この大きさなら結構な金額になるんじゃ!?」
「まぁー、3日位はもつんじゃないかと」
「3日?」
乙型羅号は金額計算ではなく、自分の腹持ち時間で答えたのだった。
「お金にがめつい男はモテませんよ」
「お金は大事だ!」
「なるほど、主様はお金が1番大事と」
「1番ではないと思うけど…生きていく上では必要だとは思う」
「お金なら皮や牙を売ったらそこそこの金額になると思うので魔石はとっておいて下さいよ」
「はいはい」
その後も魔物に遭遇したが乙型羅号の前に皆散っていった。
「はぁぁーー!俺は強い奴に会いにいく!」
乙型羅号の額に一瞬、鉢巻がなびいていたように見えたがそれは気のせいだった。
「会いにいくなよ!何言ってんだコイツ!強い魔物に会いにいく前に脱出させてくれ!」
「ユーモアがない男もモテませんよ」
乙型羅号はズンズン突き進み何故か最下層まで来てしまった。
到着した場所は広く、天井はドームのようにえぐられており、自然にできたとは言い難い人工的に作られたであろう柱がいくつか並んび、その奥には神殿のような物が不気味に待ち構えていた。
「いやぁー。ようやく着きましたね」
「途中から下に下に向かってる気はしてたけどなんでこんなヤバそうな場所にきたのか説明してもらえるかな?乙型羅号さんよ」
「私言いましたよね?強い魔物に会いに行くと。それにその魔物から中々珍しい物が手に入る可能性があったので。手に入れば今後主様の役に必ずやお役立ちになると思いまして」
「確かに言ったけど本当に会いに行くとは思わなかったし、俺はそんな魔物に会いより脱出したいって言ったはず!それに手に入ればってことは、手に入らない可能性もあると言う理解でいいかなっ!」
「もちろん!この世界のどこにも絶対、確実、100%なんて物はありませんので。もしそのような事を言われたらその相手を疑う事をオススメします」
「そんなオススメはいましなくていい…」
乙型羅号はウィズの説得を無視して神殿の中に入って行く。
ウィズも仕方なしにその後に続いて入った。
中に入るとそこには杖を持ち、深くフードを被った相手が椅子に座っていた。
「絶対ヤバイ相手だって!気づかれる前に逃げよう!」
乙型羅号の腕をひっぱる。
乙型羅号の腕は柔らかく、軽く握っただけで潰れた。
うぃは思いっきり引っ張ったが乙型羅号はビクともしない。
そして、ウィズの行動が仇となり相手にこちらの存在を気づかせてしまった。。。
「いく年ぶりの相手か…。我の目覚めを邪魔する者よ。死をもって償う意思はあるか」
低い声で話しかけられる。
「そんな意思はまったく…」
「強い魔物に会いにきたっ!!」
おい、乙型羅号。
貴様っ!何勝手な事してんだよ!!
それとその構えをやめろーっ!
ウィズはそんな事を心の中で叫んだ。
「うむっ。潔い姿勢、気に入ったぞ人間。褒美に殺したのち我の配下としてやろう」
ウィズが見つめるその相手が立ち上がると同時に両手を天井に向けたのだった。
なかなか投稿てまきずにズルズルと(°_°)
嘘つきな猫です。
修正してると色々別な方向に書くたくなるのはかぜでしょう?
今後も頑張りたいとはおもってますので!_φ(・_・