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核動力自己成長型生物兵器乙型羅号は制御できない。  作者: 嘘つきな猫
第2章 旅立ちと成長
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ウシの災難

おはようございます。

「ぐへへへ!ねーちゃんあっちでいい事しよーぜ!!」

「兄貴さすがっす!貴族の中の貴族!こんな美人を1発で仕留めちまうなんて!」

「この後は1発では済まないけどな!がはははは!!!」


「やめて下さい!!誰か!誰か助けて下さい!」


人が行き交う道のど真ん中で女性の細い腕をゴツゴツした手が鷲掴みにし肩を抱き寄せる男がいた。

そんな場面が今、目の前で起こっているにも関わらず誰一人として助けようとする者はおらず、目をそらして見て見ぬふりをする人がほとんどだった。


「見てみろ!誰も俺達の事なんか見ちゃいない。いいから大人しく着いてこい!」


男が無理やり女性を引っ張りながら歩くと何かにぶつかる。


「ん??」


男の足には確かに何かの感触があったが何も見えない。

不思議に思い男はしゃがみ込み感触があった場所に手を伸ばしてみると。


顎が砕け、血だらけの歯が宙を舞った。


男は白目になり意識がない状態でひっくり返り泡を噴きながら仰向けに倒れた。


「兄貴ー!」


子分の男が近寄り男を揺さぶるが意識は戻らない。


そこにウィズ達がちょうど通りかかる。


「どうしたんですか!?」


ウィズが駆け寄り子分が事情を話した。


「美女をエスコートしようとノルマン様が歩き出して何故かしゃがみ込んだら顎が砕けたようで…」


「女性とは?」

「あれ!!さっきまでいたのに!」

「それより、突然顎が砕けたっていってましだが」

「そう!突然です!」


ウィズはハッとする。

そしてコアラを探した。


「どうかされましたか?」

「だよね…」


コアラは先ほどからウィズの隣で虫眼鏡片手にあちらこちらを見ているだけだった。


そもそもコアラの性格を考えれば有り得ないのは頷ける。

正義の為とか悪事抹殺とかありえない。

他人がどうなろうとしったこっちゃない。

ウィズに得なら張り切って行動するが、そうでない限り無関心なのだから。

そーゆう生物なのだから。


だけらこの男をぶっ飛ばしたのはコアラではないと確信を持ってウィズは言えた。


しかし、瀕死の男をほっとくこともできないので病院なりどっかで休ませる事を勧めると男達消えた。


「なんだったんだろな?」

「なにがですか?」


「コアラの眼には何も見えてなかったのね…」

「!!!」

「どーした?」

「いえ、嗅いだ事のあるような匂いがしたので」

「お腹でも空いた?」

「動力量なら素材も多くあるので常に80%以上をキープしておりますが、なぜ今そんな事を聞かれたのですか?」

「お腹空くと匂いに敏感にならない?」

「私に空腹なんてあるわけないじゃないですか!兵器なんですから!」


ウィズの質問がコアラのツボを刺激したのか爆笑して笑い転げ始めた。


「そこまで笑う事なのか…」

「ふー。さっ!調査開始です」

「はいはい。」


調査したが有力な情報は中々手に入らなかった。


ただ、不思議な証言を数人から聞くことができた。



「小さな動物、猫かなと思ったら突然丸まってボールのように弾みながら屋根に登っていったんだ!びっくりしたよ!アレはなんだったんだ?」


「鉄球かと思うぐらい硬そうでザラザラした手触りなのに見た目と違って片手で持てるほど軽かったんだ!子供がオモチャ箱に入れて置いたのにいつの間にか消えていたんだよ」


「夜道を歩いていたら突然現れて真っ赤な目でこちら見つめる玉が転がって来て蹴り飛ばそうとしたら硬くてこっちの脚の骨が砕けて最悪だったよ…しまいには剣で斬りつけてやったが剣も折られて踏んだり蹴ったりさ…トホホ」



ボール、玉、鉄球、ザラザラ、軽い、硬い…。


「そんな生き物聞いたことない」

「でしょうね。私のデータにもそんな生物は記憶されてませんし」

「もう日が暮れて来たし報告しに帰らないと」

「…これが迷宮入りってやつですか」


「うん、多分だけどそれは違うと思う」


コアラは衣装を着替えウィズの左腕にしがみつく。

急ぎ脚で依頼所に戻るとウィズは窓口に得た情報を書いた用紙を提出する。


「はい。確かに似た情報が多く寄せられています。これでまた真実に近づく手掛かりになるでしょう。依頼達成です。お疲れ様でした」


ウィズは報酬を受け取る。


「こちらもですね。承りました。ただ命を落とさないようお気をつけて」

「ん???」


ウィズの目の前には受諾書が出された。


「これは?」

「???あなたが提出したのでその受諾書ですが、なにか?」


「…いえ、ありがとうございます」


ウィズは左腕のコアラを睨む。

依頼所からでたウィズはコアラに文句をたれる。


「おいおい、コアラさん」

「なんですかウィズ様」

「どーしてこの依頼受諾書が私の前にあるのですか?」

「私が代わりに提出せといたからですけど?」

「当たり前の様に言ってるけどコレ結構やばい奴だからな!」

「はいはい、弱音は瀕死の時だけにして下さい。むしろ明日の仕事を選ぶ手間が省けたと褒めるべきだと私はおもいますが」


「…ありがとうございます!」

「いえいえ、どういたしまして!」


ウィズとコアラは仲良く?宿に帰った。


次の日、ウィズ達は湖の浮島にいた。


「コレって本当に大丈夫…」

「シーラカンは肉食なようなのでいけると思いますが」

「いや、釣れる釣れないじゃなくてウシの扱いの事なんだけど…」


「いやー、本当すみませんこんな贅沢させて貰っちゃって」


ウシは優雅に水浴びを楽しんでいる。


「しかし、この腰紐は何ですか?」


ウシからの質問にコアラが答える。


「ただの安全ロープだから気にしなくいでもっと沖まで泳いできたらいいよ」

「では、お言葉に甘えさせて頂きます!」


ウシは軽やかに沖へ泳いで行った。


コアラはパラソルの下でサングラスし椅子に腰掛けキンキンに冷えた飲み物を吸う。


「くつろぎ過ぎだろ!」


スルスルスルスル…

ぴーんっ!


「おっ」


ガシッ!


「ウィズ様もしっかり太陽の日差しを浴びて下さっい!」


「なんだっ!!??」

「キタキタキターー!!!この引きは…大物ですよ!」


コアラはウシにつけた安全ロープをしっかりと握りしめ、腰を入れて引っ張る。


「キタって!!まさかウシを餌がわりにしてたのか!!??」

「シーラカンは肉食って先程お伝えしたじゃないですか」

「いやいやいや、さすがにウシを餌がわりにしてるなんて思わないって!」

「ウィズ様申し訳無いのですが少し静かにしてもらえますか!こちらはこちらで忙しいのでっ!!」


コアラと謎の生物との綱引きが始まった。


「中々いい引きをしてますがまだまだ甘ちゃんですね。ギガモサロドンに比べたらこんなのっー!!」


コアラはロープを背負い投げするかのように一気に引き上げる。

すると湖の底から何やら黒い物体が水面に向かって急浮上しその勢いのまま水中から飛び出て来た。


「おおぉ…」


得体の知れない巨大魚とウシがこちらに向かって飛んでくる。


巨大魚の目が棒立ちのウィズを見つけると一矢報いよと大きな口を開け、ウィズ目掛けて迫る。


ウィズはその大きな口に飲み込まれ…。


ない。


久々の暴風障壁の発動により巨大魚は弾き飛ばされ地面に叩きつけられ失神した。


「大量、大量!」


コアラはカラフルな旗をなびかせ鉢巻を巻いていた。


ウシはと言うと此方までは飛んでこず再び湖に着水していた。


「ウシは…大丈夫だよね…」

「あー見えて頑丈ですから大丈夫大丈夫!」


コアラが巨大魚に近づく。


「こ、コレは!!」

「どした?」


「シーラカン…じゃない!!!」

「えっ?違うの?」

「聞いてきたシーラカンの特徴とはかなり違いますね。仕方ない。コレは違うのでもう一度ウシに…気絶してるみたいだし丁度いいのであのままシーラカンが食いつくのを待ちましょうか…あれ?ウィズ様??」


ウィズはウシを助けに大急ぎでボートを漕いで向かっていた。


「ウシー!大丈夫かぁー!!!」

「本当にウィズ様はお優しい方ですねー」


そう呟くとコアラは再びサングラスをかけて椅子に横になったのだった。


あつ森に集中して勉強も投稿もできてません。


嘘つきな猫です。


働き出して3ヶ月。

仕事辞めたいけど辞められない!

オーリスの方はもう暫くお待ち下さい!

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