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核動力自己成長型生物兵器乙型羅号は制御できない。  作者: 嘘つきな猫
第2章 旅立ちと成長
19/22

アンブランバー2日目…を迎えるため

どもども

「煉獄トカゲ…煉獄トカゲ…」


ウィズはアンブランバーを出て近くの森で煉獄トカゲを探していた。


「コアラ。煉獄トカゲなんてどこにいるんだよ」

「人間どもの会話を総合的に判断してこのあたりだと思いますけど」

「煉獄ってくらいだから火山とか熱い場所にいるんじゃないのか?」

「魔物に関して私はさっぱりなの…あっ!何かあちらから気配を感じます!」

「どっちだ!?」

「ここから458.4m辺りに」

「随分詳しく距離だな」

「私レベルになると当然ですよ」


コアラは腰に手を当てサムズアップ&ドヤ顔でウィズに答えた。


「まったく…」


コアラの指差す方へしばらく歩くとウィズが歩くのをやめ岩陰に隠れる。


「何がいました?」

「もしかして…煉獄トカゲってアレのことかな…」

「どれどれ」


コアラはウィズの頭によじ登り指差す方を確認する。

そこには体長1.5mはある鮮やかな赤と黒いまだら模様が特徴的な魔物がうようよ所狭しと密集していた。


「煉獄って言うのはあの色を示すんでしょうか?」

「知らないよ!」

「確かにポイと言えばポイですけど」


コアラは数を数える。


「1、2、11、12、21、28。ざっと28匹ですかね」

「何?その数え方」

「1、2と数えてるうちに10まで数える方法ですけど?」

「それって数える意味あるの?」

「そんな事よりどうするんですか」

「どうすると言われても。随分いるし…討伐って1匹じゃないの?」

「依頼書には目的は討伐とありましたけど数までは書かれていませんでしたから28匹討伐して依頼達成になるのでは?」

「まじか」

「マジです。悩んでても仕方ないのでちゃっちゃとやっちゃいましょうか。はい!行ってらっしゃい!」


テイッ!


なんの躊躇もなくウィズの背中を蹴り飛ばし魔物の群れの前にウィズを投入するコアラ。

ウィズを蹴り飛ばした反動を利用して木に登り鉢巻を額に巻き学ラン姿に着替えると応援に力を入れる。


「はい!頑張ってお金を稼ぎましょう!フレ〜。フレ〜。ウィズ様〜〜。フレッフレッウィズ様、フレッフレッウィズ様〜〜!!」

「静かにしろよ!気づかれるだろ!」

「さすがウィズ様。すでに気づかれているのにこちらを見る余裕があるなんて」


コアラは悪い顔で笑う。

魔物達がコアラの声に反応し一斉にウィズに気づく。


「クソっ!1匹でも奇襲で倒せたらと思ってたのに!こんな数、前のアリどころじゃないぞ!」

「必死とは、必ず死ぬと書きますが実際に必死になっている人は死ぬ程の事をしてない事の方が多いと思いませんか?」

「こっちは今それどころじゃ」

「だからこそ私はウィズ様に必死になってもらいたいのです!さー!死に物狂いで戦ってみましょう!!let's fight!」


コアラの声はウィズには届かなかった。

今はあんな奴の声に耳を傾けている暇はウィズにはない。


剣を抜き襲い掛かってくる魔物を薙ぎ払い牽制する。

しかしここでウィズゆ予想外の事が起こる。

牽制しただけのその剣の威力が危険な程恐ろしい事になっていた。

バターを切る程度の力で魔物の体にスッと入り剣の重さと重力加速度の勢いそのまま振り抜くだけで魔物がスパッと切断され絶命する。


「何これ…」

「私がしっかり研いでおきましたので!じゃんじゃんやっちゃって下さい!ただし…自分に剣が跳ね返ってきたら腕の1本なんて簡単に落ちるので気をつけて下さいね!」


コアラはしっかりとウィズに取り扱い注意を宣言する。

そんな危険な剣に1番注意しながらウィズは魔物を切りしてていく。


「残り6匹か…この数ならなんとかなりそうだけど、さすがに疲れてきた」


「中々様になってきてるじゃあーりませんか。これは計画を早めても良さそうですね…」


ニヤリとコアラが悪い顔で笑った時だった。

ウィズが一瞬気を抜く。


「まったく。本当に甘いんですから。ウィズ様の爪は角砂糖か何かでできているんですかね」


コアラが近くの木の実をもぎ取り親指で勢いよくはじくと木の実は回転しながら高速で一点目掛けて飛んでいった。

向かったその先はウィズの背後に回っていた魔物頭部。

そこを貫通し地面に着弾するとその場所が軽く弾けた。


「えっ!?」

「油断大敵ですよウィズ様」


ウィズは魔物の数を数え間違っていない。

倒した魔物の数は確かに22匹。

28−22=6

計算は間違っていなかったがコアラはわざと1匹少なくウィズに教えてたのだ。


その理由は…!


誰でもわかるので割愛。


そこから気を引き締め直したウィズが魔物に突撃する。

そして一気に討伐完了した。


「お疲れ様でした」

「ふぅー。疲れたー」

「体力も中々向上してきたみたいで何よりです」

「それより俺、数え間違ってた?」

「いえ、全部で29匹だったので間違ってませんよ?」

「…あれ?28って言わなかった?」

「言いましたけど?」

「え?コアラが間違えたのか?」

「いいえ。私がこんな相手を数え間違えるわけないでしょ」

「ならなんで28何て言ったんだよ!?」

「嘘はついてませんよ。見える範囲には28匹だったので。いいですかウィズ様、何事にも予期しない事が起こるんです。だからどんな時も冷静に慎重に、しかし大胆な行動が必要だという事を学んで欲しかったのです!」

「またですか…」

「そんな事はどーでもいいのでさっさと回収しましちゃいましょ」

「どーでもいいのかよ…」


コアラに呆れるウィズを他所にコアラはサクサクと解体を始める。


「たいした魔石もなかったので…バリバリ…価値のありそうなのだけ回収…バリバリ…しときました…ごっくん」

「どうぞご自由に」

「さっ帰りましょう!ウィズ様」


回収が終わり森を出た2人はアンブラバーへの帰り道を歩く。


「これで何とか明日からの宿も確保できたな」

「まっ。素材売ったらお金なんて直ぐに確保出来たんですけどね」

「あっ…何故それ先に言わない!」

「普通きずくでしょ。素材が無かったとしても他にお金を稼ぐ手段なんていくらでもありますし」

「たとえば?」

「転売、盗み、強奪、搾取などなどお金を得る手段はあったのでウィズ様が失敗したとしても私は何も心配はしてませんでしたよ」

「いや…最初以外犯罪だから。それに俺って信用されてなかったんだな!」

「信用とは積み重ねの上に成り立つものであって何も積まれてい無い今のウィズ様にある訳ないでしょ。それに犯罪なんて人間さん達の中での話であって兵器には適用されませんよ。適用されたとしても私は証拠を残す程アホじゃないですからご安心下さい」

「そーゆーことじゃない!」

「はいはい」

「そのうちコアラがとんでもない事をしそうで俺は怖いよ!」


そんないつも通りの会話をしていると、向こう側から数人が歩いて来るのが見えた。

そしてウィズ達はその相手にまた絡まれる。


「おっ。依頼の帰りか?」

「はい」

「どうだった?」

「まぁーなんとか」

「そかそか。それはよかった。ならお前の依頼は俺がやっておいた事にしておいてやるから金目の物と素材を置いていけ」

「へっへへ」

「嫌ならここでお前の短い人生は終わる事になるぞ」


相手は見える限り6人。

相手は6でこちらは1+α。

見た感じ、相手は人間を襲うのは初めてではないようだ。


「はい。遅延料な」


「???」


「武器も防具もイマイチ…じゃない」

「そんなに良い物なのか?」

「あれはかなりの1級品…だと思う」

「思うかよ!まぁーいい。全部貰って今日は豪遊だぁ!」


「いやいや、勝手にそんな事決められても…」


「いいからお前は黙って死んどけ」


相手の1人が綺麗に輝く剣を抜いたと思ったらもう首元直ぐまで迫っていた。

さすがに本気で殺しに来るとは思っていなかったウィズは動作が遅れる。


咄嗟に剣を受け止めようとしたが間に合わない。


ガシッ!


「ん?」


コアラが見事な白刃取りで剣を受け止めた。


「お疲れのウィズ様の手を煩わせる必要もありません。こんなゴミ屑は私が片付けておきますね。てぇいっ!」


左腕のコアラが手刀で剣を切断した。

そして食った。


「鉄が82%に魔鉱石6%、銀2%ってとこですか。たいした素材は使われて無いですね。こんなの物食べたところで顎を動かすエネルギーの足しにもなりません。まったく無駄な事にエネルギーを使ってしまいましたよ」


「なんだ!?こいつ!?魔物か!?」

「それよりどこから現れた!?」

「魔物が人間の言葉を!?」

「ちょっと…可愛い」

「剣、剣がっ!38000ゴルドもした剣がっ!!」


「お前ら慌てるな!この変なのは得体が知れないが後ろの人間はたいした事ない。それにこっちは6、数で勝ってる。取囲んで一気に仕留めるぞ!」


「こんな人間がいるからこの世界は…おっと。時間は有限、さっさと片付けて牛に餌をやらないと」


コアラは何かを言いかけ言葉を濁したのだった。



題名を追加しました。


嘘つきな猫です。


また近々投稿するので宜しくお願いします。


それでは次回


「コアラの闇」


お楽しみに!笑

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