おわり
久しぶりに来た制服が自分でもすごいコスプレ感が漂っていて、これを3年間着続けるのかと思いやられる
これで本当に合っているのか、制服の正解を忘れてしまったから何度も鏡の前で入念にチェックしていると
「お姉ちゃん、早くしてー」
朝食の用意が出来たのか、真衣が呼びに来た
ほんの少し袖を余らせたセーラー服を着た妹を見て、本当にこんな中学生の中の中学生がJKとして生きていたなんてとても信じられない
朝食は当番制で用意していて、私が姉としての権力で無理やり作らせているとか料理が下手すぎて妹に愛想つかされたとかじゃないから、たまたま今日は真衣が作っただけだ
朝食がいつもより一品少なかったのはきっと真衣も忙しかったからだろうか
今日はこの世界に戻ってきて初めての登校日だからだ
私たちがこの世界に戻ってきたとき、ちょうど日本は夏真っ盛りだった
全日本国民は何ヶ月も寝ていたためインフラだとかが全てストップしていたからそれを立て直したりみんなが元の居場所へ戻り元どおりの世界にするために非常に時間がかかってしまった
もちろん学校なんてやってる場合じゃなかったので、今年度はなかったことにして4月からやり直すことになった
会長たち3年生は受験が1年伸びて大喜びして、奈々さんたち2年生は修学旅行に行けると歓喜したことだろう
そうそう、あの事件に深く関わっていたお父さんはというと、国際連合で米国の計画を告発したり日本政府の建て直しに協力したり、いろいろ多忙を極めていて、中々いっしょにいれないが頑張っているらしい
道の角の桜の木の下で、降り注ぐ花びらが落ちていくのを悲しんでいた私のところへ、男の子がやってきた
学校がない間も結構会ってはいたけれど、ひさびさに制服姿を見てちょっぴりドキっとしてしまった
あっちも私でドキッとしてくれただろうか?
「悪い、待ったか?」
「ううん、大丈夫だよ」
何だかんだあって私たちの中は前よりも深まった気がするけど、だからといってもう二度とあんなゲームをプレイしたいとは思わない
ゲームに頼らなくても十二分に青春できそうだから
おしまい




