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陰謀

真衣は自分が今でも現実世界を行ったり来たりできる存在であること、この仮想空間に迫る危機、私たちが倒さなければいけない相手、どんな陰謀が図られているのか、全て教えてくれた


どうやら私たち、いや、日本国民の命に危機が迫っているらしい


現実世界では、米国主導のもと氷河期が終わるまで人類が電脳空間で生活するという計画が世界規模で行われていて、すでに何カ国かは完全に電脳空間への移行が行われた。日本もその1つらしい


ここまでは私と奈々さんは承知していたので何も驚かなかったが、実はその計画の真の目的は電脳空間内で大量虐殺を行いその国を滅ぼし、米国等力のある国々に領土を分配するという恐ろしいものだというのには驚きすぎてsf映画のあらすじかと思った


私を助けるために電脳空間の研究をしていた父は米国から援助を受け開発に協力しているので、父や真衣や部下の人たち数名以外の日本国民はすでに電脳空間へ送り込まれているらしい。そのほぼ全てはそれに気づいていない。総理大臣であっても





米国は電脳空間で殺戮を行うAIを開発していて、それはすでに私たちのいるゲームの中に潜んでいるらしい


今しがた電脳空間への移行を対象国全てで終えた米国はAIのリミッターを解除し、次のステップ、殺戮を開始するよう命じたようだ


会長が敵からの攻撃で出血したのもAIの攻撃によるものだと言う


「このままみんなが何もしないでいたら、あと3日で日本は滅び、私たちは全滅する」


「3日?」


たったの3日でそのAIを倒さなければいけないらしい


もしかしたら死ぬかもしれないのに死への恐怖は全く湧いてこない。あまりにも現実味がなさすぎて実感が全く感じられないのだ


「会長に奈々ちゃん、お姉ちゃん、多分7人くらいまでなら現実世界へ戻して、お父さんのつてでアメリカで暮らすこともできると思う」


「それってどういうこと?」


「みんななら、戦いに巻き込まずに元の世界に戻して生かしてあげることができるよ」


努めて笑顔で私たちに言った真衣だが、私は彼女が手を震わせているのを見逃さなかった


まるで怯えているように










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