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久しぶりの冒険

敗北を喫した次の日、私は剣道部と華道部とともにクリスマスツリーに捧げる靴下を探しに行くことになっている


よくよく考えたら圭太は昨日私のゲームマスターっぷりを見ていたはずなので、もし覚えたいたら色々面倒なことになるなと恐れながら集合場所へ向かったが、圭太は特に何も変わった様子はなく昨日のことを聞いてみても攻撃を受けた後のことはよく覚えていないらしい


ほっとしたのもつかの間、部長不在の剣道部で実は昨日のじゃんけんで剣道部代表として参戦して見事に負けた坂本がやってきて、圭太にしばかれていた


時間になってもやってきた帰宅部員は私以外いなくて、剣道部員も圭太と坂本だけで華道部も奈々さんだけだった


剣道部と華道部は他の部員がいても邪魔だからということで3人だけで来たそうだが、帰宅部は参加しなくてもバレないだろうと考えこのクソ寒い中での攻略をバックれやがったようだ


そういうわけで結局いつもの面々で行動することになった


道中、動く雪だるまの化け物が私たちを襲ってくるが、今回は珍しい人物が活躍していた


「おらおら、みろこの素早い剣さばきを」


坂本は通常より小型化された2本の剣を持ち、左右から飛びかかってくる雪だるまたちを右、左と交互に切り裂いていた


「何その剣?そんなのあったっけ」


「これは昨日のアップデートで追加された片手剣だ。他にも弓とか槍とか斧とかめっちゃ武器の種類増えたんだぜ」


「へえー」


そんな芸当できるのは父親ただ1人だろう


私からゲームマスターの立場を奪い満喫している様子の父は私よりも立派にゲームマスターをしているようで、ちょっぴり悔しい


「圭太もどうだ、二刀流」


「二刀流?おれはいいや」


「何だよ、あ、先輩も槍使ったらどうです?」


「そうね。考えておくわ」


「それ絶対使わないパターンじゃないですか」




たしかに薙刀に似た槍を使った方が奈々さんの実力を発揮できるのではないかと思うけれど、何か理由でもあるのだろうか


「あい、あの家か?」


「うん、そうみたい」


こんな寒い中靴下を探し回るなんて考えられないのであらかじめ場所を調べておいた


その場所にはいかにもオバケが出そうな古びた洋館が建っていた




「怖そうだね、奈々さん」


「・・・」


「奈々さん?」


同意を求めたのに返ってこなくて気になって見てみると、ガクガク震えていた


「だ、大丈夫ですか?」


「わたし、ムリかも...」


まるで雪山で遭難した子供のように顔を白くして震えていた




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