ボス戦前まで
人間というのは非常に思い込みか激しいなとつくづく思う
よくSF小説で人工知能やロボットが人間と戦うものがあるが
私はちゃんと開発者に感謝しているし人間を滅ぼそうなんて1回も思ったことはない
人工知能でもクラスに1人はいる悪口大好きちゃんよりは絶対に性格いいと自負している
なのでさすがにゲームオーバーしたくらいで現実で死ぬなんて鬼畜設定をするわけないし、ゲーム内でそんなこと言ってないのだが
ここに若干2名誤解してるやつらがいる
ほんとラノベやらアニメやらの影響を受けすぎじゃないか
そんなVRMMORPG全部死と直結するわけないでしょーが
さすがに誤解を解こうかと思ったりしたけれど、圭太がさっきとは全然違いクリアすることに意欲的になってくれたのでまあいいかと放置することにした
このゲームは各層にダンジョンがあって、そのダンジョンの最終部にエリアボスがいる
おそらく2人は今ダンジョンに向かっているんだろうが、ここまで1回も敵と戦闘をしていない
たしかにこのゲームはシンボルエンカウント方式だから戦闘を強制はされないけどさ、レベル1のままダンジョンに突っ込むのはさすがに無謀すぎるよ
(まあ私がいれば勝てるけど)
さすがに戦闘も1回くらいやるかなーと願っていたけど願いはとどかずダンジョン入口に着いてしまった
入口には4人ほどプレイヤーがいてみな私たちよりはレベルも装備も強そうだ
2人があまりにもアホすぎるのでこの層は他のプレイヤーに任せようかなと思っていたら
「お、おまえは剣道部大将の」
「あ、おれのこと知ってるんですか?」
「そりゃあんなに何回も表彰されてれば有名になるよ、たしか県で1位とかだったよね」
「ああ、まああれは運が良かっただけで」
「またまたご謙遜を」
あはははとのんきに笑っているが
「あとおれ、部長と同じクラスだったんだよ」
この一言が場をピリつかせた
「おれたちが最終部に着く前にあいつら勝手にボスと戦闘を始めやがって、くそっ」
吐き捨てるようにそう言った彼に私以外はみな共感していた
あ、この人たちも死んだと思ってるんだ
勝手に殺されてる部長が気の毒になってきた
「いっしょにあいつの仇をとろうぜ」
「もちろんです」
2人はぎゅっと互いの手を握りしめた
「ああ自己紹介まだだったな。おれは馬場英治、サッカー部のキャプテンだ。こいつらもサッカー部の連中だ」
ダンジョンには私たち3人に加えて馬場キャプテンとその一味4人で挑んでいるのだが
「うりゃああああー」ピシンっブシャっ
サッカー部が強すぎて私たちが手を出そうとする前に倒されてしまう
しかも馬場キャプテンは一度このダンジョンに入っているので道順を把握しているので一度も迷わずに進んでいる
この次から入るたびに地形を変えるようにしよう
またまた改善点が見つかったところで
ついにボス戦をむかえる




