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好きな人の好きな悪魔(ヒト)  作者: なかむぅ
12/14

蠢く影

「ニュースです。昨晩、更新を忘れた作者が謝罪を…」

いつもの部屋でいつものように起き、いつものようにテレビで俺はニュースを見ていた。

「なぁ。作者ってなんだ。」

「知らぬ。」


そこは巨大な街。

戦争でボロボロに焼け崩れた巨大な街に一つの影があった。

「人間…貴様らを殺し、我々悪魔の住む世界に…」

そう、悪魔だ。人類を滅ぼし、新悪魔界の王になろうとする悪魔。何故悪魔はそこまで王にこだわるのか。王とは面倒な役割ではないのか。


〜♪

始業の音楽がなる。

学校にいくというのは当たり前だが、昨日、二人がこの学校に来たことにより、いつもとは違った風景が見られた。グラウトに寄り付く女子。ルシファーに寄り付く男子達。転校生とはやはり気になるものだろうか。人間というのは知らないものを知りたくなる。俗にいう好奇心という奴か。

俺はいつものように授業を受け、4時限目の終わり、授業の終わりの音楽共にお昼を迎えた。

「絢斗さん。」

振り向くとルシファーとグラウトの姿があった。

「一緒に、お昼食べませんか?」

「あ、あぁ」

まだ1日しか経っていないというのにすっかり馴染んでいる。それはそれでいいことだと思うのだが。

俺はお昼を食べるにはとっておきの場所を知っている。そう、屋上だ。かなりベタな場所だがやはり、穏やかな風に吹かれ、眺めのいい景色を見ながら食事をするのは気持ちのいいことだ。

「ところで絢斗よ。」

「なんだ。」

「悪魔の匂いがする。」

「えらく急だな。」

悪魔の存在に対して驚きがない反応。自分でもこの対応に慣れたな。と思った。

「それで、そいつはどこにいるんだ。」

「どうやら、この場所のすぐ近くにいるようですね。」

「しかし、おかしいのじゃ。全く動きがない。まるで観察されているような…」

「観察…?」

「そうですね…まるで…ッ!?ルシファー様!避けてください!」

「やはりか。」

するとそこには細かいナイフのようなものが飛んで来た。

「ちっ…!どこにいやがるんだ!」

「まあ落ち着いてください。絢斗さん。」

「奴の気配はなくなった。それにしても気配が消えるのが早い。まるで幻影術のような…」

「幻影術?」

「自分の魔力を使い、自分の分身を作る。その分身はどこにでも作ることができ、自由に操り、自由に消すことができます。」

「すごくチート臭がするのだが…」

「うむ、それが相手だと少し厄介じゃな。」

「そうですね。早めに突き止めましょう。」

幻影術を操る悪魔。厄介な敵ではあるが、俺と二人はその悪魔を倒すため、奴の幻影の襲来をもう一度待つこととなった。

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