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two heart

作者: うぱ

短編二つ目投稿です。

コメントいただけたら嬉しいです

「見てみて!こんなに撮ったよ」


色とりどりの景色を二人のまわりが彩っている小さなフレームを少し背伸びして見せる。


わざわざ今日のためにカメラ買わなくても良かったのにと苦笑いする彼にイイんだよーって笑いながら答える


2人でやってきた箱根は少し肌寒いけどゆっくり歩いて過ごすには丁度いい。


手をつないで

このままゆっくり過ごしていられたらいいのに



この旅行が終わったら

始まってしまう悲しい時間


応援するから 大丈夫だから 心配しないで?


心配そうな彼を安心させるために紡いだ言葉たちは私の心の反対側にある言葉ばかりだった


応援するのは本当 だけどさみしいのが本当。

《大丈夫》なんかじゃない


今までみたいに会えない

抱きしめてもらえない

あったかい笑顔が そばにいなくなる



初めて話してくれたあの日の夜に

涙が枯れるまで泣いたから


ふたりだけでいられる今日はずっと笑顔でいるんだって心に決めた


綺麗な夕日が見えてシャッターをきっていたら彼が先の方を歩いていた


背が高いのに少し猫背で

彼の温かさが滲み出ている大好きな背中


そっと彼に気づかれないようにシャッターを押す


寂しくなったらこの写真を見れば彼のことを思い出せるから

写真を確認するとなかなかいい感じに写っていて


彼がいない間

いろんな景色の写真を撮ろうかなとふと考える


カメラ

買ってよかったな…


ひとりで考えながら小さく笑う



早くおいでと笑いながら呼ぶ彼の元へカメラをしまって駆け出す


あと少し

あと少しだけ甘えさせて


会えない時間の寂しさを今だけは考えないでいいように


手をつなぐ振りをして腕にぎゅっとつかまってみた

彼は少しびっくりした顔をしたけど


そっと私の頭を撫でていてくれた。




彼が

少しさみしそうな顔をしていたのは

その時の私には見えなかった


実体験を元にした話なのですが少しわざとわかりにくくしてみました。

皆さんがどんな風に感じるか少し怖いですが楽しみです

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― 新着の感想 ―
[一言] じ、実体験…? 気になりますね、その話。恋人さんですか? 小説よりそっちに食いついてしまって申し訳ないm(_ _)m 読んでお分かりのこととは存じますが、わたし病弱系が大好きで、こういう意味…
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