4敗目 初バトル
拝啓 お父さん、お母さん
僕は二度目の死を迎えようとしています
先立つ不幸をお許しください。
どーも神野龍牙です。
ただいま僕は現実逃避中です。
なぜなら、目の前に3mは越えてるだろう巨大な牛がいるからです。
なぜか今はおとなしいですが、いつ突っ込んでくるかわかりません。
.......あーもうあのくそ神め。どうやって倒すんだよ。
だがなにを言っても逃げることはできないだろう。やっぱり倒すしかないのか。
だが剣を使ったこともない素人が倒せるのか?
まずスキルを確認してみることにした
「ステータス」
やはり何度みてもスキルはこれしかない。
「攻撃スキルがパンチだけってなんなんだよ」
もっと詳しく見れないのか?
ためしにパンチの文字をさわってみる。
すると文字が浮かんできた。
パンチ 攻撃スキル
脚に力を溜めて一瞬で相手に近づき、パンチをあてる。
命中しやすいが、素手でしか使えない。
なのでダメージは自身の攻撃力が影響する。
まさかダメージも少ないとは。
次に直感をさわってみる。
直感 サポートスキル
直感が強くなる。必用なときに自動で発動される。
これも今は使えない。
最後に、スキル解除(自身)をさわる。
スキル解除(自身) 特別スキル
行っていたスキルを止めることができる。
だがそれによっておきた自然現象や、物理的現象はそのまま解除されない。これは自分のスキルのみに発動できる。
?いまいちわからない。スキルを止められるってことはわかったけど最後のほうがわからない。
ちょうど見終わったときに、いままでおとなしかった牛が動き始めた。
ドンドンドン ブモォー シューシュー
鼻息も荒くなってきた。そろそろ危険だな。
ドシドシドシ ブモォー
とうとう突っ込んできたか。
思っていたより、速い。やばいぶつかる!
くっ ダッ
龍牙はギリギリで横に跳んだ。
危ない危ない。あんなのにぶつかったら即死だよ
ドシドシドシ
やばい戻ってきやがった。
龍牙は正面に構えた。
ドシドシ
ダッ
うまくよけれた。だがこのままじゃあダメージは与えられない。
ドシドシドシドシ
またきたか。
また正面に構え、よける準備をする。
そのとき、牛のスピードが急に上がった。
ドドドドドド
くっよけきれない、う、あ、ぐああ
ドン、メキ、バン
龍牙は10m以上もふっ飛ばされた。
「さっそく、死ぬのか。結局これも夢だったのかな?」
ドドドドドド
牛の走る音が聞こえる。
龍牙は二度目の死を覚悟した。
そのとき、声が聞こえた。
ボム
「爆発!!!」
ズン、ズズズズ
近くで大きな爆発音が聞こえた。
「大丈夫ですか?いま回復しますから。」
人の声がする。とうとうおかしくなったのか?
目をあけると人がいた。女だった。
ヒール
「治癒!」
パアア
体が光って傷がふさがってきた。夢じゃないらしい。
痛みもなくなって、周りをみると牛と戦う二人が見えた。
「とりゃ、よいしょ!」ブシュ
ファイアボール
「火球!!」ボン
ブモォー ドシン!!!
牛が倒れた。どうやら倒したらしい。
「やっと倒れたか、手強いな」
「普通の暴れ牛より、大きかったしね」
あの牛は暴れ牛と言うらしい。
ところでこいつら誰だ?
「あのー」
「なんだい?」
この中で一番ゴツい明らかに戦士のようなやつが答えた。
「あなたたちは何者ですか?」
「俺たちはただの冒険者だよ、暴れ牛が見えたから来てみたら君が襲われていたから、助けにきたのさ。」
この世界にはやっぱり冒険者がいるらしい。
このパーティーとの出会いが俺のこれからを大きく変えることをいまはまだ知るよしもなかった。
感想ほしいです(T-T)
だれかみてくださーい