3敗目 異世界到着、そして説明
目をあけるとそこは草原だった。
「あのやろう、勝手にこんなところに連れてきやがって。なにすればいいんだよ。」
すると頭のなかに声が聞こえてきた。
(あのやろうとはなんだ。僕は神様だぞ。)
聞かれていたらしい。
シン
「声しか聞こえないぞ。神はここに来ないのか?」
(神様は空から見てるだけで充分。今は説明のために君の頭のなかに話しかけてるのさ)
たぶん来るのが面倒なだけだろう。
「ところでここはどこなんだ?」
(え、聞きたい?どーしよっかな?www楽しみはとっておいたら?)
チッ、イライラする。
「うるさい、早く言え!」
(あれ、神様に向かってそんな態度はないでしょ?教えてもらうときはなんて言うんだっけ?)
神様だからって調子にのりやがって。
龍牙はしぶしぶ頭を下げる。
「これでいいだろ。早く教えろ」
(そんな言葉遣いじゃ教えられないなーwww)
くそ、耐えろ、耐えるんだ俺
「お願いします神様。私にこの世界のことを教えてください。」
(よし、そこまで言うなら教えてあげよう。)
やっと神は話し始めた。
(まずこの世界のことから。前もいったけど、ここは異世界です。しかも武器や魔法が入り交じるロマンいっぱいの世界。その名もマジードワールド。)
なに!なんて中二心をくすぐる世界だ。
「そ、それで俺はなにをするんだ?」
(まあまあ落ち着いて。順番に話していくよ。
次に魔物のことだ。)
やはり魔物がいるのか。
(今、この世界では魔物の動きが活発になってきている。その原因は魔王の誕生だ。)
漫画どおりの展開だな。
(いままでも魔物は生息していたが、魔王が誕生したことにより、さらに狂暴になった。そして村や街を襲い始めたのだ。)
「襲い始めたって、前は襲わなかったのか?」
(昔は魔物も巣の周りでエサを探して、村には来なかったがこのごろは村を出れば魔物だらけなんだ。力の無いものは他の街に移動もできない)
そんなに危ないのか?大変な世界だな
「魔王は何者なんだ?」
(難しい質問だな。まず魔物とは魔力を持った生き物のことなんだ。魔力をエネルギーとして生きている。なにもしなければ襲ってくることもなかったが、このごろは見た瞬間に襲ってくるようになった。
次に魔人だ。)
うん?今、聞いたことがない言葉がでたぞ?
(魔人とは魔物の中でたまたま魔力が強かったりすると、その魔力により体が変化するんだ。そうして人間の知能を持つことができた特別な魔物だ。姿も人間に近くなっている。だがより狂暴になり、危険な存在だ)
この世界はだいぶ危険らしい。
(最後に魔王だが....わからないっていうのが答えかな。何もわからない。唯一わかるのは魔物を狂暴化させるほどの力があると言うことだけかな)
神様なのにわからないのか?一体どれほどのやつなんだろう
だが、それよりも一番気になっていたことを聞いてみる。
「それで俺はこの世界でなにをすればいいんだ?」
(ここまでの説明からわかったと思うが、君に魔王を倒してほしいんだ。)
やはりか。まさか俺にこんな展開があるとはな。
(君には勇者の素質がある。勇者の力が目覚めればこの世界を救えるかもしれない。)
「拒否したら?」
(その時は君を地獄におとしてあげるよ。)
俺にはこの世界で生きるしか道はないらしい。なんていいながらも少しウキウキしてる自分がいる
しょうがない、やってやるか。
(決心はついたみたいだね。じゃあまず生きていくために必用な情報だけ教えてあげるよ。まずステータスと唱えてみて?)
「ステータス」
すると目の前に文字が浮かんできた。
神野 龍牙 年齢 15歳 種族 人間
Lv1
体力150 力40 防御35 素早さ45 知能40
運45 その他ステータスup無し
スキル
パンチ 直感 スキル解除(自分)
装備品 無し
アイテム 鉄の剣
なんだこれ?
(すごいよ、ステータスが全部平均と同じだ。こんな人始めてみたよ。)
自慢じゃないが前の世界での俺のあだ名は、THE 平均だった。
(スキルもなかなかおもしろいのを持っているんだけど、
この攻撃スキル使えんの?www)
神様のくせに人をだいぶバカにしてるな。でもこのスキルは俺もビックリだ。パンチってなんだよ。弱すぎだろ!
(いやーやっぱり君はおもしろいよ。スキルの使い方なんかは自分で考えてね。)
このスキルでどうやって戦うんだよ。
(あとその鉄の剣は僕からのプレゼントだよ。大事に使ってね。ステータス画面をさわれば、装備できるよ。)
言われた通り、画面をさわってみる。
すると画面に違う字が出てきた。
鉄の剣を装備しますか?
yes no
yesをさわると目の前に剣が出てきた
これが鉄の剣らしい
(魔物の気配もするから、僕はそろそろ部屋に戻るよ。じゃあ頑張ってね。)
「おい、まだ聞きたいことが、おい。」
声が返ってこない。
「くそ、説明が少ないよ。これからどこにいけばいいだよ。全部、自分で調べなきゃいけないなんて無理だろ。
文句をいいながら鉄の剣を見てみる。
「これ本物か?」
軽くさわってみると薄皮が切れた。
間違いなく本物だ。
「さてこれからどうしよっかな?」
龍牙は鉄の剣を腰に付け、草原に座り込んだ。
「そういえば、さっき魔物の気配がするとかっていってたような...」
ドンドンドンドンドン
大きな音がうしろから聞こえてきた。
嫌な予感がするがゆっくりと振り向く。
そこにはいまにも突っ込んできそうな大きな牛がこちらをにらんでいた。
3話目です。
書くのはつかれますね
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