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不法占領下の日々  作者:
プロローグ
6/20

そして冒頭へ



 さて、そんな無駄な時間を過ごした昼休みが終了し、そのまま午後の授業も特に問題なく終了したため、春馬は放課後を迎えていた。




 特に部活動やら生徒会やらに所属しているワケでもない春馬はこのまま家に帰るのみである。

 別段、予定が入っているワケでもないのでこのまま学校に残って雑談やら何やらをしていても別にいいのだが、昼休みに、エロ本探しに付き合わされたり、いきなり女子生徒に襲われたりして疲れた春馬は、早く帰って休みたい気分だった。


「隼人、飛沫、俺はもう帰るけどお前らはどうする?」


「む。そうか。では俺も帰るとしよう」


「俺も帰る~。一緒に帰ろうぜハルマ」


 同じように、部活動にも生徒会にも属していない美少年の幼馴染二人も、カバンを持って机から立ち上がる。

 ちなみに、三人共部活に所属してないのはそれぞれ理由があるのだが、春馬以外の二人に限って言えば、入った部活に女子生徒の追っかけやらが張り付いて、部の活動に支障をきたすため。という凄まじい理由が付いている。



「あら? 春馬くんもう帰るの?」


 春馬が教室のドアを開けて出ようとすると、女子生徒の声がかかる。

 凛と響く鈴のような。そして、綿のように柔らかで暖かい声だ。

 春馬が振り返ると、そこには一人の女子生徒がほほ笑んでいた。


「今日もスーパーに買い出しか何か?」


「いんや。今日は疲れたから早めに帰るだけだよ委員長」


「ちょっと、私は委員長なんて名前じゃないのよ?」


「これはどうも失礼致しました。松永清香まつながせいか委員長」


「…まぁよろしい。今日の所は許してあげるわ」


 フフフ。とお上品に口元を押さえて、二年一組、クラス委員長の松永清香はほほ笑む。

 言葉だけでは高圧的にも聞こえるが、実際に聞こえてくる声はとても穏やかな優しい声で、丁度悪戯心の混じったような冗談の口調だ。

 肩ほどで切りそろえられたクセの無い真っ直ぐな髪。雪のように白い肌に、優しげな印象を受ける目元、そして、知性を感じさせるふちの細い眼鏡。

 その知的で穏やかな外見と違わず、彼女の性格は柔らかで優しく、そして品行方正を絵にかいたような真面目ッ子である。

 まさしく委員長という職ならばこの少女に任せずして誰に任す。と明言出来そうなほど、委員長という言葉の似合う少女。

 それが春馬、そして飛沫、隼人の居る二年一組のクラス委員長様である。


「ちゃんと野菜は食べてるの? お肉ばかりだと健康に悪いんだから、スーパーで野菜も買ってね?」


「……アンタは俺の母親か何かですか」


 ほほ笑みながら優しく問いただす清香に、春馬は苦笑しながら一歩下がる。

 実際には、清香のような母親が居ればそれはそれは万々歳で、友達に自慢しまくるレベルの完璧さを彼女は持っているのだが、現実はただのクラスメイトなので春馬は苦笑いするしかない。

 事あるごとに、春馬の食生活やら何やらを気にしてくれる清香は、どうやら人一倍母性が強いのだろう。

 春馬は清香の優しい小言をいなしながら、春馬は隼人と飛沫が待ちくたびれている様子なので、逃げの一手を打つ。


「今日は野菜を多めに食うようにするよ。じゃあな、松永」


「ちゃんとバランス良く食べるんだよ? それと寝る前にちゃんと歯を磨くこと」


「りょ、了解…」


「それと、横断歩道は手を挙げて渡ること」


「一回、お前の中で俺は何歳って事になってるのか、小一時間ぐらい問い詰めたい」







◇◇◇◇




 というワケで、春馬は何時も通りの帰り道をいつも通り、隼人、飛沫と共にバカ話をしながら帰る。

 基本的なスタイルは、飛沫が下らない話を始めて、春馬が突っ込み、隼人が訂正や追加の突っ込みを入れる形だ。



「――――――…でな? 俺は思うワケだよ」


 ちなみに、今日の話題は『戦隊モノ・何とかレンジャーの色について』である。


「レッドとかブルーとかイエローとかさ。原色ばっかりじゃん。一年周期で企画は変わってくけど、結局主人公的ポジションはレッドばっかりだし、ここは一度、マイナーな色とかを起用してもいいと思うんだ!!」


「果てしなくどうでもいいな」


 呆れた表情で返す春馬に対して、飛沫は真剣な表情で思案する。

 その横では、基本無表情な隼人が聞くともなく二人の会話を聞きながら歩いていた。


「いやいやハルマ。案外、マイナーな色も結構いいかもしれないじゃないか」


「まぁそこまで言うなら聞かなくもないが…例えば?」


「う~ん…女郎花おみなえし色とか?」


「全くどんな色なのか浮かんで来ねぇ…」


 春馬には全く見当のつかない超マイナーな色が出される。

 寧ろ、何故飛沫がそんな色を知っているのかの方が気になる春馬である。

 そんな春馬の横で、隼人が呟くように補足説明を入れる。


女郎花おみなえしというのは、日本伝統の色の一種で、夏の終わりから秋にかけて花を咲かせる『女郎花』という草からきている。秋の七草の一種で、漢方の原料にもなるらしい」


「何故その情報がサラリと出せるッ!?」


 二人揃って驚愕するのに対して、隼人は涼しい表情だ。


「ええぃ。隼人の脳みそに突っ込みを入れるのは、宇宙に突っ込みを入れるのと同義だ。話を進めるぞ飛沫!!」


「他には……スケルトンとか?」


「それはただの露出狂だ」


 「変身!!」と叫んだ五人が一斉に透明なスーツを身に纏って…つまりハタ目には全裸で戦っている姿を見た子供は、まず間違いなく泣く。

 


「じゃあキツネ色ッ!!」


「美味しそうに揚がりましたッ!?」


 ヒーローに衣とパン粉を付けて、油でじっくりと揚げればこんがり戦隊・キツネレンジャーの完成である。

 きっと香ばしい香りに辺りは包まれることだろう。


「じゃあマリッジブルー!!」


「それは色じゃない」



 バカな会話はこの後暫く続く。





◇◇◇◇




「じゃあな~ハルマ」


「また明日」


「おう。また明日~」


 暫く続いたバカな会話も、春馬が家に着いた所でお開きとなった。

 飛沫と隼人が手を振りながら歩いて行くのを見送りながら、春馬は我が家の玄関口へ歩く。

 見上げると、そこには日本でごく一般的な規模の大きさの一軒家が建っている。洋風の外装に、二階建て、小さな庭が付いていて、玄関も至って普通のドアだ。

 しかし、春馬から家の中に灯りは見えず、その中はただただ真っ暗だ。



 それもそのはず。春馬は一人暮らしである。



 カバンの中のカギを使って玄関を開け、暗い家の中に入る。


「ただいま~…」


 手さぐりで電気を付け、明るくなったリビングに一応挨拶を入れるが、当然返事はない。

 返事があった所でそれはそれで恐怖なのだが、春馬は気にせずにカバンを放り投げ、制服の上着を脱ぐ。



 別段、春馬が一人暮らしをしていることに深い事情も、暗い過去もない。

 よくドラマであるような、両親が交通事故で死んだ、とか、両親が離婚してしかもどちらとも引き取ってくれなかった。とかいう暗くてドロドロしたような家庭事情は直江家には一切なく、両親は健在、寧ろラブラブ超元気である。



 では何故春馬が高校生にして、一軒家で一人暮らしをしているのかと言えば、単純明快。

 両親の仕事が海外で行われているのである。

 建築デザイン関係の仕事で、それなりに有名な春馬の両親は、活動の拠点を、現在イタリアに移している。

 夫婦で組んで仕事をしている(というよりは、仕事をしていた二人が結婚したと言った方が正確)両親は、去年突然イタリアに行く事を決定すると、親子共々、当然春馬も含めた家族全員でヨーロッパまで移住しようとしていたのだ。

 が、春馬は両親と違って海外生活なんて想像もつかないし、日本に住みなれ、親友も居て、学校にも慣れていたので、両親の必死の説得もことごとくお断りして、一人暮らしを始めることにしたのである。

 「今更イタリア語を学べと言われても無理だし」という本人からしたら当然の結論であったが、親ばか丸出しの両親が最後まで春馬に泣いて説得を繰り返したのはもう随分前の話に思える。



 結局、家族で住んでいた日本の家に、そのまま春馬が住むことになり、生活費は海外からの仕送りで生活している。

 とは言っても、そう遠くない距離に祖父母の家もあり、ご近所様方も良くしてもらっているので春馬の一人暮らしにこれといった問題点はない。

 案外、気楽な一人暮らしをさせて頂いてる感じなのである。


「え~っと…食糧は何が残ってたっけな?」


 帰って早々、春馬は冷蔵庫を覗いて、家の食糧残量を確認する。

 基本的に食糧は近くのスーパーで買っている春馬であったが、両親が息子を一人暮らしさせている気兼ねからか結構な金額の仕送りを貰っているので、貧乏苦学生といった感じではない。

 時間に余裕のある時に、スーパーでまとめ買いしておくスタイルの生活なので、冷蔵庫の食糧残量にはまだ余裕があるようだった。

 クラス委員長の清香も一人暮らしの春馬を心配しているようだが、もっぱら栄養の偏りとか野菜の量などの健康面だ。


「牛肉がの残ってるし…野菜炒めでも作るかな」


 律儀に清香の言いつけを守りつつ、今夜の晩御飯のメニューを考える。

 野菜炒めならば、洗い物は最小限で済むし、後はサラダさんか付ければ清香も納得してくれることだろう。

 牛肉のパックと適当に見繕った野菜を冷蔵庫から取り出す。

 と、そんな時、ポケットの中で携帯電話が鳴った。

 設定した音からするとどうやらメールらしい。


 取り出して、液晶画面を確認すると「天才」の文字が。


「隼人から? …珍しいな」


 普段からあまりメールをしない幼馴染からの着信に、怪訝な表情を浮かべる。

 飛沫とのメールのやりとりとは違い、隼人のメールは無駄話とかいう内容は一切なく、何か用事がある時しかない。

 要するに何か用事があるのだろう。春馬が手早くメールを開こうとする。





 と、その時。ピンポーンという電子音がリビングに響く。

 全国共通の来客を知らせるベルの音である。勿論直江家に付いているそれの音だ。

 時刻は5:55。周りも暗くなってきた頃だ。


「はて、誰だろうか?」


 手に携帯電話を持ちながら、春馬は首をひねる。

 普段からあまり玄関の呼び鈴を鳴らす人はあまりいない。

 祖父母やご近所さんは外から直接声をかけてきたり、電話してきたりするのだ。

 郵便か何かだろうか。と適当に検討を付ける。

 そこで春馬は、開きかけていたメールを思い返し、来客に対応するのが先か、メールを確認する方が先が少し迷う。

 普通ならば来客優先だろうが、隼人からのメールということは隼人も何か用事があるということだろう。

 そこで、来客の方には失礼だが、とりあえずメールの内容の確認だけ済ませることとする。



From:天才 To:直江春馬

件名:無題


聞き忘れていたが、

図書室で、奇怪な女子生徒に会いはしなかったか?


もし心当たりがあるようなら、早めに連絡をするように。





「……? どういう意味だ?」


 相変わらず絵文字も何もないメールを見ながら、春馬はまた首をかしげる。

 隼人にしては用量を得ない内容のメールである。

 いや、心当たりはある。寧ろ、心当たりしかない。

 確かに、今日春馬は図書室で宇佐見揚羽という名前の少女に会った。

 具体的に何をされたかと言うと、本を武器に襲われて、その後下半身を剥がされて写真を撮られそうになった。

 一応未遂に終わっているものの、あの少女が奇怪な女子生徒であることは確かだ。

 後で返信しよう。と決めて携帯電話をポケットにしまう。

 名前を伝える程度ならば、あの少女との約束を破ったことにはならないだろう。




 ピンポーンと、催促するように、もう一度インターホンが押される。

 あまり来客を待たせるのも失礼なので、春馬は急いで玄関へ走った。



「は~い、今出ますよ」



 ガチャリ、と玄関のドアを開く。




「こんばんは、直江春馬先輩」



 そこには、例の少女宇佐見揚羽が立っていた。

 ついでに言っておくならば、ニッコリと人当たりの良さそうな笑顔つきで。

 直江家の玄関先の所に、ちょこんと立って、春馬がドアを開けると同時に挨拶をした。



「………………………………?」


 春馬は思う。何故お前がここに居る? と。

 その言葉の意味は、こんな時間に俺の家にくる用事がお前にあるか?

 とそして、そもそも何でお前は俺の家の住所を知ってる?

 という二つの意味が含まれている。が、それを春馬は口に出さずに怪訝な表情を浮かべるだけにとどまる。

 訪ねてきた後輩を怪訝な表情で迎えるのは失礼かもしれないが、この場合は仕方ない。


「……宇佐見…だよな?」


「はい。今日図書室でお会いしました。宇佐見揚羽です。気軽に揚羽とお呼びください」


「いや、その前に…何で宇佐見がココに?」


「揚羽と呼んでください」


「…いや、何故このタイミングで親しげになろうとする?」


「ただ単に名字が嫌いなんです」


「あぁ、そうかい揚羽後輩」


「様を付けてください」


「最上敬称を付けろだとッ!?」


 玄関前で、何故か直ぐにバカな会話が成立していた。

 何故か物凄く自然な形でバカな会話の方に引きずり込まれた感覚に陥った春馬であるが、ここでこのままギャグパートに引きずり込まれるワケにはいかない。


「いや、ちょっと待て揚羽。何でお前がココに居る」


「ふむ。単刀直入に聞きますね」


 春馬の問いに対する答えを用意するためか、宇佐見改め揚羽は思案する仕草を見せる。

 その間に、春馬は改めて揚羽の様子を観察した。

 服装は、制服のままだ。しかし何故か学校指定のカバンは持っていないようである。

 時間的に学校から直接来たのだろうか。だが、その理由はなんだ。

 そして、春馬は揚羽の後ろを見て更に頭に疑問符を追加する。

 揚羽の立っている後ろには、何故か海外旅行に使うようなキャリーバックが。しかも、合計3つも。



 何故、今日知り合ったばかりの揚羽が住所を知らないはずの春馬の家をキャリーバック3つも携えてやってくる?



「まず順を追って話しましょうか」


「是非ともそうしてくれ」


「しかし、立ち話もなんですね。中に入りませんか?」


「いや、ダメだ」


 そそくさと玄関の中に入ろうとしている揚羽の前に、春馬が立ちふさがる。

 「それは俺のセリフだろうが」という突っ込みもしないまま、である。


「アレ? 婦女子を外に立たせておくなんて、春馬さんも案外鬼畜ですね」


「自分を交渉のカードに躊躇なく使うのかお前は」


 自分が女の子であることをことさらに強調する揚羽に、春馬は断固とした態度で立ちふさがる。

 別に、春馬がケチなわけでも、神経質で他人に家に入られたくない性質なワケでもない。

 普通に知り合いが訪ねてくれば、お茶の一杯ぐらいは出すし、それが女性ならばなおのことであるが。

 今回ばかりは場合が違う。

 揚羽が直江家を訪ねてきた理由も分からないし、それ以前に何故揚羽が直江家の住所を知ってるのかも分からないし、揚羽の後ろのキャリーバックの存在も謎だし。

 そして、この少女は初対面で春馬を襲った少女だ。

 現在の春馬は警戒レベルを10段階中の8ぐらいにまで引き上げている。


「酷いですね。何を疑ってるんですか? こんな美少女が家に押し掛けてきてるんですよ? 男ならまずは家に招き入れるべきでしょう」


「自分で自分を美少女って言うな」


「ホラホラ。エロいイベント発生中ですよ~選択肢を間違えると後悔しますよ~」


「恋愛ゲームのヒロインはそんなこと絶対言わねぇ」


 何故か、揚羽は必死に直江家に入ろうとしている。

 春馬の問いをはぐらかして、とりあえずは家に侵入しようと必死である。

 益々春馬の警戒レベルが急上昇だ。この少女、絶対何か企んでいる。

 不意に、先程の隼人からのメールを思い出し、疑いが確信に変わる。

 この宇佐見揚羽という少女は――――――面倒事トラブルだ。




「今この場で質問に答えろ。お前は何で俺の家の場所を知っている? そして、何が目的で俺の家に来た?」


「や、やだなぁ春馬さん。何を言ってるのやら~…」


「答えろ」


「…むむむ……」



 揚羽が悔しそうに眉間に皺をよせながら唸る。

 計画が失敗したか破たんした悪の親玉のような唸り声である。


「…むぅ。男の一人暮らしに上がり込むぐらい、簡単だと思ったんですが…」


「………は?」



 揚羽が小さな声で呟く。

 春馬は、自分に聞こえなかった言葉を拾おうと、少し体を傾ける。



 ―――――と、その時だった。






「あーーーー!!!! 春馬先輩、後ろ!!!」



「何っ!?」



 突然、揚羽が大声と共に春馬の後ろ、リビングの方を指さす。

 反射的に、春馬は身構えながら、我が家の方に向き直り、中を確認する。

 しかし、春馬が向き直った我が家はまるで静かで、まるで泥棒を発見した時のような揚羽の声に似合う変化はない。

 また新たに頭の上に疑問符を浮かべた春馬が、揚羽に向き直る。

 その瞬間。



 ――――ガチャリ、という独特の金属音。

 そして、春馬の手首辺りに、冷たい金属の感触。




「…………………………………………………は?」




 春馬の手首に、手錠が嵌められていた。





「仕方がありません。当初の予定では、上がり込んだ後に拘束する予定でしたが…予定変更です」



 フゥとため息をつきながら、揚羽が冷たい口調で呟く。

 そして、揚羽は自分の制服の内ポケットに手を突っ込む。

 そのまま何かを握り、それを茫然と固まっている春馬に向けた。


 黒い金属の塊。ベレッタM92F。




「な、な、な、な、な、な、な」



「さて、とりあえず中にはいりましょうか、春馬さん」



 ニッコリと笑った揚羽は、両腕の自由を奪われた春馬の背中を、ポンと軽く押す。

 そして、我が家に吸い込まれていった春馬を追いかけるように、揚羽も直江家へと足を踏み入れた。



「抵抗はお勧めしませんよ♪」









 そして、話は冒頭へと繋がる。




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