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デスイズザヒーロー!-悪の組織の最強怪人、ヒーローに転身する-  作者: 蠱毒成長中
第二章:師走英雄白書編

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エピソード23:ヒーロー超絶転身-強化武装大乱舞

 場面は引き続き茶利尾半島の海峡兎族専用海岸霊園

 『ムーンライトメモリアルパーク茶利尾』跡地……


「ええ~いっ! 何やってるのあんたたちっ!?

 あんなヒーロー如きに圧倒されてどうするのよっ!

 ほら、なんでもやってさっさと殺しちゃいなさいなっ!」


 食い逃げ犯の魔術師"究極完全魔法少女フクロムシスター"こと本名カイデン・ヒトトキは、

 わかりやすいほどヒステリーを起こし(ヒスり)ながら配下の女体化ゾンビ(海峡兎族)どもを怒鳴り付ける!

 ヤツがそんな典型的な小悪党ムーブメントをかましてる原因ってのはズバリ、

 女体化ゾンビどもが悉くムジョウにやられちまってるからに他ならねえ。


 ……要するに、オルトロスクローを手にしたユウトはそんだけヤバかったってこった!


『ゼァリャアアッ!』

『『『『『ジュブウウウウッ!?』』』』』


 片手のひと薙ぎは、

 一気に五体もの敵を切り刻みながら焼き払い!


『デォラァァァッ!』

『『『ヴォメッゴオオオッ!?』』』

『『ヴァッギャアアアアッ!?』』

『『『『『ジュルブボオオオッ!?』』』』』

『『『『『オッボオオオオオッ!?』』』』』

『『ガッヘエエエエッ!?』』


 それが両手ともなりゃ、

 ()()は三倍以上の十七体にまで増大!


『なるほど、振り回すと同時に炎を巻き散らせるのか。

 辺りに気を使わなくていい時なんか特に便利そうだなぁ。

 よっしゃ、次行ってみっか〜』


 一通りオルトロスクローを体感したユウトは、

 次なる武器の形成に打って出る!


『要請-"聖鳥の翼、その恩恵に与らん"』

[Weapon Upgrade]

[更新要請受理♥ 供給、マモンスライサー♥]


 テリテスターターの目が青く光ると共に手元へ形成されたのは、

 ヤタガラカットラスの仕様変更版"マモンスライサー"。

 確かに前身と同じくカラスを象った青い双剣ではあるが、

 よりメカっぽさマシマシで如何にもなジョイントパーツまでありやがる。


『ほう、こいつはもしや……』


 そっから何かしら察したらしいユウトは、

 手始めに慣れた手つきで双剣として剣を振るう。


『ゼァリャリャリャリャリャリャァァーッ!』

『『『『『『『『『オッギャラレナァァァァイ!?』』』』』』』』』


 相変わらず抜群の切れ味!

 加えて斬ったそばから傷口へ圧縮空気をお見舞いする凶悪機能も相俟って、

 女体化ゾンビどもは次々木っ端微塵になっていく!


『次はこうだっ』


 続いて双剣を峰同士で合体させ一本の両刃剣にすると、刃は青い電撃を纏う!


『なるほどそういうことかっ……

 オッラァァァ! 消し炭んなっとけぇ〜!』

『『『『『『『ブビュビビビビビィ〜ッ!?』』』』』』』

『『『『『『『ズルッボォォォォ!?』』』』』』』


 その状態で突きを放てば、

 四方八方に電撃が放たれ次々と女体化ゾンビどもを焼き払っていく!

 だが変形はこれで終わらず……


[Mujou, try combining the sword at the hilt first and then launch the drone.

The drone has also been upgraded, so it won’t let you down.]

(和訳:ムジョウ、刀を柄頭で合体させてからドローンを飛ばしてみてください。

 ドローンもアップグレードされていますから、あなたの期待は裏切らないでしょう。)

『ほう、そりゃいいことを聞いた。助言感謝するぜ』


 テリテスターターに言われるまま、

 ユウトは双剣を柄頭で合体させダブルセイバー型へ組み上げる。

 そして……


『追加要請-"眷属衆、総員出撃されたし"』

[System Upgrade]

[更新要請受理♥ グリーディエアストライカー、全機総攻撃♥]


 突如虚空に現れる鳥型メカ"グリーディエアストライカー"。

 "強欲な(グリーディ)"の名を冠すだけにか外装は中々豪華なモンで、

 しかも総数は最大四機だったヤタガラスドローンから一気に増えて十六機!


["Double Saber Mode" allows you to remotely control the Greedy Air Strikers.

It’s okay to be vague, so just try to imagine in your mind the commands you would give them.

They will act on your intentions more than you might expect.]

(和訳:"ダブルセイバーモード"はグリーディエアストライカーの遠隔制御を行えます。

 アバウトな内容で構いませんから、頭の中で彼らへの命令を思い浮かべてみて下さい。

 彼らはあなたが思う以上にあなたの意思を汲み取って行動してくれるでしょう)

『ほう、なんてこった。この数を一気に操れるってのか』

[You don't need to try to take control or think about being a good commander.

The key to handling things well is being enthusiastic and acting in a fun,

natural way without overdoing it.]

(和訳:支配権を握ろうとしたり、

 よい司令官であろうと考える必要はありません。

 うまく操作する秘訣はノリの良さと、

 無理をせず楽しく行動することです)

『了解した。そりゃ安心だ。

 ここだけの話、ダブルセイバーってよくわからなくってさ~。

 玩具とかのパチモンならともかく、

 本格的な実戦用なんてまるで扱ったことねーから不安だったんだよ~』


 ダブルセイバー状態のマモンスライサーを手にしたユウトは、

 グリーディエアストライカーどもへの指示を考えつつポーズを決める。


『無理せず楽しく……願ってもねえ』


 そっからはもう、相変わらずの独壇場だった。


『~~~~~♪』

『グエ!?』『ブエ!?』『ゴエ!?』『ゴギャ!?』『ブボ!?』『ゲッ!?』

『あ、ヨイショッ♪』

『グゲ!?』『ゴゲ!?』『ブゲ!?』『ブギャ!?』『ボベ!?』『ギッ!?』

『あ、そーれっ♪』

『オゲ!?』『ブボ!?』『ヅゲ!?』『ギャベ!?』『ヅガ!?』『ベッ!?』

『そいやっさ~♪』

『ボベ!?』『ブゲ!?』『ボゴ!?』『ヴァゲ!?』『オゲ!?』『ブッ!?』

『ヘイッ♪』


 ダブルセイバーを巧みに操りエアストライカーを指揮するユウトの前に、

 女体化ゾンビたちはなすすべもなく電撃や光線で消し炭にされていく!


『■■♪ ■■♪ ■■っ♪

 ■〇〇〇■〇〇ァ

「〇〇〇■■」〇 ■〇▽▽▽▽▲~♪』

『『『『『グギョエッ!?』』』』

『▽ー▽▽▽▽▽ー▽ー▽▽♪

 ■■〇〇▽▽!〇、

 〇〇〇〇 ■〇■■〇 ▽▲▽▽▽▲ィ♪』

『『『『『『ガッヘエエエエッ!?』』』』』』


 ノリノリで踊るユウト。

 ヤツはとある歌を口ずさんでいたが、

 都合上歌詞はお見せできねーので伏字で我慢しといてくれ!


『■〇〇〇■■〇♥ ■■■〇♪

 〇〇〇〇 ■〇 ■〇〇〇〇〇ッ♪』

『『ヴァッギャアアアアッ!?』』

『〇〇■〇■■♪ ■〇〇〇■■ン♪

 〇〇■〇 ■〇〇〇 ■〇■〇っ♪』

『『『『『『『ズルッボォォォォ!?』』』』』』』

『〇〇〇〇〇〇〇〇っ ■■〇♪

 ▽▽▽▽〇〇〇 ■〇 〇〇■■♪

 ■■■〇〇ァ▽▽▽▽▽ー〇■〇■〇っ♪

 " ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ " ♪』

『『『『『ジュルブボオオオッ!?』』』』』

『『『『『オッゴボオオオオオッ!?』』』』』


 そして歌は一番盛り上がるサビに突入する

 ……歌詞は相変わらず伏字だけどな!


『■■っ 〇〇〇〇〇 〇〇■〇〇♪

 〇〇〇〇〇 〇〇〇〇■〇♪

 ▽▽▽〇 ■〇〇 ▽▽〇〇〇〇〇ぅ♪』

『『『『『『『『ボォンッ!?』』』』』』』』


 演出じゃなくマジで破裂して吹っ飛んだよ。

 何体もの女体化ゾンビが。跡形もなく。


『■■っ ▽▽■〇〇 ■〇■〇〇〇♪

 ■ァ

 〇〇■〇♪

 ■〇〇♪

 " ■ッ ■ェ ■ッ " ♪

『『『『『『『『『グワアアアアアァァァァッ!?』』』』』』』』』


 最高潮のクライマックス。

 エアストライカーに頼り切りじゃなく、

 自分なりにダブルセイバーで戦闘に参加するユウト。

 経験がない割に扱いは見事なもんで、

 決して少なくない数の女体化ゾンビどもを始末してみせたんだ。


『マモンスライサーに、グリーディエアストライカーか。

 なるほど確かに清々しいほど強欲な代物だったな……』


 一通りマモンスライサーとグリーディエアストライカーを体感したユウトは、

 更に次なる武装を形成しにかかる。



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