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武者修行(経験値集めと金策)

10歳になった。

10歳にもなるとある程度動けるようになっており、魔力も少し増えたことで外出が許された。

そこで僕は兄弟に勝つための武者修行を行うことにした。

ついでにお金を稼いで学校に入学したあとに苦労しないよう準備することにした。


そうして始めたのが冒険者狩りと盗賊狩り、そして魔獣狩りだ。

始めにやったのは新人冒険者狩りだ。冒険者になって間もない騎士の中で強そうなやつを片っ端から襲撃するといったものだ。

僕も一応有名な家のでなので。顔が割れるわけにはいかず、仮面をかぶって戦うことにした。認識疎外の仮面と魔力隠しのマントも持っていくことにした。

そして万が一負けた時のために自爆用に水を魔力で圧縮したものを持っていく。

僕の部屋には僕の体の破片を置いてきので本当に危なくなったらそっちで再生すればいいのだ。



始めに戦ったのはフルプレートの冒険者だ。冒険者はランクがブロンズからアダマンタイトまであり、それぞれが対応したプレートを持っている。

正直最初はブロンズの中でも強そうなやつを選んだ。なぜなら僕は自分自身をそこそこ強いと思ったからだ。そうして完全に不意打ちの形で魔力で加速させたナイフを首めがけて動かし、ノックアウトさせようとした。しかし


ガン!


盾で防がれフルプレートの男は僕に語り掛ける。


「小人?いや子供か?お前はなぜ俺を襲う!!!」


魔力で周波数を変えた音で


「お前が強そうだからだ。せいぜい俺の経験値のために死んでくれ。」


手を仮面に当てながら剣を男に向ける。


「ははははは、そうか、ではお前のようなクソガキには大人の恐ろしさというものを知っていただこうかな。」


男は大剣と盾を構え、こちらの攻撃をカウンターするつもりなようだ。

僕は本気を出さないと負けると確信し、隠し玉を出すことにした。


始めに僕は魔力をためて加速する準備をするとともに『痛覚鈍化』を使い、体を部位ごとにコーティングした。


「いくぞ!!」


魔力で一気に加速し、敵の首めがけて飛び込む。男は盾を突き出し、僕は盾に突っ込んだ。

そのまま体をばらして、僕は両腕それぞれでに再生して分身し、腕の中に仕込んでいたナイフを構えた。そして、残りの体は魔力で体積を膨張させ爆発させた。

そうして血で目つぶしをしつつ、2体1の数的有利をとる。これが僕の編み出した新戦術『影分身シュラウドブランチ』だ。

この戦術のメリットは目つぶしをしつつ数的有利をとれるということ。デメリットは魔力消費がとてつもなく多いこと、血が一瞬で蒸発するので目つぶしか一瞬しかできないこと。そして使用後に使うことのできる武器が限られていること、装備をほとんど失うこと。そしていちばんの問題は影分身と目が合ってしまうと自我が崩壊することだ。これは分身した自分同士に目を合わさせたところ、発狂し顔面をひっかき続けるという凶器的な映像が流れたのだ。


メリットとデメリットが釣り合っていないように見えるこの技はとっておきだったが出すことにした。


「ぐっ!このガキがあああああ!」

男は痛そうに眼を閉じながら雑に腕を横に振った。


「ざんね~ん。」

バックステップで剣を避け、2方向から魔力で加速させた刃が襲い掛かる。


ザクッ!!

僕は迷わず首をはねた。


しばらくしてから回復魔法をかけ、剣と盾、そして金を奪い、即時離脱した。


帰還後、僕はブロンズですら奥の手を使わなければ勝てないことを受け、よく特訓することにした。



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