第7話《光の帰還》
「おかえり~!」
手を振るラフィーネに、ドクターは手を振りかえす。
【光の帰還】(P)
全滅させられると発動する。
ライフ100%で復活する。
相手に掛けられたデバフは、すべて解除される。
攻撃力が二倍になる。
なかなか、えげつないスキルを持っているようやな。
――だが。
えげつないのは、お互いさまやで。
「なんと、チーム:プリティーエンジェルズ。奇跡の復活だぁ~~~っ!」
ドクターたちの復活は、予測済みである。
基本的には、スキルは一度のバトルにつき一度しか使えない。
固定スキルは回数制限があるものと、ターン経過で使用できるものがある。
スキル説明文にあるターンとは、一人が行動するごとに1ターンとしてカウントされる。
まだ誰も行動していないので、効果は残り3ターンのままや。
タナトスの効果は、バトル開始時に自動発動する。
なので、ターン消費はない。
「ねぇ、ドクター?」
「何だい、ラフィーちゃん?」
ラフィーネの両手には、ナイフが握られている。
怪しく光る彼女の刃が、ドクターを捉えている。
「もっかい、死んでみよっか?」
最初のターンは、ラフィーネからや。
俺たちには、えげつないコンボがあるねんで。