第4話《七三メガネくんです!》
チーム:プリティーエンジェルズは、ドクターの一枚岩ではなさそうやな。
ふざけた名前を付けるのも、自信の現れなんやろう。
本気のドクターが、ようやく見れる。
ぞくぞくするよな。
「どうして、この場にいるのか解りません。お前は本当に、猛者なのか?」
七三分けに黒縁メガネの大人しそうな青年が、ずれ落ちそうなメガネを中指で上げている。
見た目では判別はつかないが、強そうにはけっして見えへんかった。
「七三、メガネっ。七三、メガネっ。地味にも、ほどがあるだろ!」
彼からは、何の脅威も感じない。
この場には似つかわしくないが、ドクターが選んだ一人や。
弱い、ということはないんやろう。
意外と、こんなやつがめちゃくちゃ強かったりするねん。
たぶん。
「がり勉ダニエルぅ~~~っ!」
がり勉ダニエル:レベル12500 職業:アルケミスト
ネーミングセンスが、ぶっ飛んでいる。
どうして、そんな変な名前にしたんやろうか。
大歓声に対して、拳を掲げて返していた。
意外な反応やった。
「お前ら、しっかり観とけよ。こいつら全員、公開処刑だからな!」
どうやら予想外に、攻撃的な性格のようや。
なるほど。
おもろい奴やで。