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第8話《ラフィーネちゃんですよ!》
「いまだその実力は、謎に包まれている。彼女に興味を抱くものは、少なくはない!」
不思議そうに、自分を指差すラフィーネ。
基本的には温厚な性格やが、ひとたびスイッチが入れば誰も止められない。
それを知るのは、俺と《八獣》のメンバーだけや。
「闇から闇へと渡り歩く彼女は、まさに影そのものだっ!」
かなり大げさやが、なかなかに的を得ている。
気付けばラフィーネの術に、翻弄されて勝てんくなるものを、今までに何人も見てきた。
決して目立たないが、その力は強大や。
《八獣》のメンバーにして、俺のパートナーの地位は伊達ではない。
おそらくは、ドクターも彼女を警戒してるはずや。
「闇の法師、ラフィーネぇ~~~っ!」
大歓声を浴びても、彼女は素知らぬ顔やった。
ラフィーネ:レベル12000 職業:闇法師
また全ての情報を、非公開にしてるようやな。
ラフィーネの場合は、それでいいねん。俺の手にはあまる。
本気のラフィーネとは、いっぺん闘ってみたいしな。