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ゲームの世界に閉じ込められて、最強と呼ばれる覇王剣をガチャで当てたので管理者をぶち殺します!  作者: 81MONSTER
第2章【ゲームの世界でも、生活費は必要です!】
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第4話《ニワトリ剣士の女》



「アナタたち、初心者ね?」




 頭に赤いトサカが付いた兜をかぶった女が、急に話しかけてきた。



 頭のなかに、相手の情報が流れ込んでくる。



 ミリア:レベル85 職業:ニワトリ剣士




 ちなみに、俺のレベルはまだ22や。自分よりも、弱い相手を狙ってるんやろうか。



 職業からして、弱そうな女やな。パーティにあぶれて、初心者パーティで(いき)がりたいタイプと見た。




「せやな。ログインしたばっかりや」

「仕方ないわね。わたしが、仲間になってあげるわ」




 別に居ても居なくても、どちらでも構わない。


 それに俺には、ハウゾウくんがいてる。ラフィーネの力量はまだ不明やが、ミリアよりは強いと思う。というか、ミリアが強いとはとうてい思われへんねん。高飛車っぽい感じが、どうにも弱そうな雰囲気を(かも)し出してるしな。



 闇属性なら、仲間にしてやってもいいかな。




「アンタの属性は?」

「わたしは、火属性よ。ゴブリンは火に弱いから、連れていくと役に立つわよ?」



 覇王竜刃破があるから、誰がどんなスキルを持っていても同じやった。



 ブルドッグを彷彿させる顔には、自信の表情が張り付いている。クエスト報酬の取り分も減ってしまうし、ミリアは別にいらんような気がした。



「何や、火か。悪いが闇属性を、探してるねん」

「待ちなさいよ。初心者が、一人で行くのは危険だわ!」




 適当にあしらって、去ろうとしたら更に食い下がってきた。



 正直、面倒くさい。



 そこにハウゾウくんが、割って入ってくる。



拙者(せっしゃ)が、居るでござるよ!」

「犬が、喋った!」



 驚きの声をあげるミリア。

 ハスキーが喋っているのだから、当然やった。ゲームの世界とはいえ、ハウゾウくんの存在はかなり特殊なようやった。



「拙者、ハウゾウでござる。ハウちゃんと、呼んでくだされ!」

「ハウちゃん、よろしくね!」

「おい、まて。誰が、仲間にするなんて、言うたんや?」

「良いじゃないの、べつに。仲間にしてくれも、バチは当たらないんじゃない?」



 適当にあしらって、去ろうとしたら更に食い下がってきた。

 正直、面倒くさい。


 というか、ブルドッグみたいな顔で上目遣いなんてしないで欲しい。目が腐ってしまいそうだ。



「なら一度、私を連れて行きなさい。どれだけ役に立つのか、教えてあげるわ!」



 どうせ役には立たないのだが、ニワトリ剣士という職業だけは気になっている。

 試すだけ試して、とっととオサラバしようか。



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