表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
139/860

第10話《喫煙者の権利も、尊重しましょう!》



「見ていたよ、ロキちゃん!」




 第三試合を見届けようと、客席に戻るとドクターがいた。

 フランクフルトを片手に、ビールを(あお)っている。




「いやぁ~……やっぱり君は、最高だね!」

「せやろ。ウチのロキは、最高やろ!」




 ラフィーネが相槌(あいづち)を打つと、ドクターはますます上機嫌に話し出した。




「前回の君をみて、僕も編成を見直したんだ。そしたら、穴だらけでさ。自分の未熟さを、改めて思い知らされたよ」

「それなら、心配あらへん。ロキも昨日、ドーピィにびびってイモ引いたから、ウチが気合い入れなおしたったから!」




「本当かい。それは、ラフィーちゃん。しっかり、支えてあげてやってくれ。男なんて、弱い生き物だからね。僕も妻には、しょっちゅう救われている。あぁ……つまらない話を、したね。酒が不味くなる」



「飲みなおしましょ!」




 ミリアが隣りに座ると、ドクターにビールを注いでいた。

 女二人に挟まれて酒を飲む姿は、完全に接待を受けている重役のそれやな。




「あさっての最終試合は、楽しみにしてるで!」




 適当に座ると、俺は煙草に火をつけた。



 Aランク以上の選手は、2階席に入れるねん。

 喫煙者に厳しい世のなかやが、2階席では喫煙が認められている。



 きっと運営者も、喫煙者が多いんやろうな。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ