第9話《黒炎竜皇アデプト・レプス》
今回は、俺だけとちゃうで。
クエスト報酬で貯め込んだガチャ券で、竜騎士ガチャ100連である武具を手に入れた。
それをラフィーネのサブウェポンとして、装備してもらったねん。
――黒炎竜皇アデプト・レプス
2対のナイフが、ラフィーネの手には握られている。
2つのスキルが、同時に発動していた。
【アデプトの怒り】(A)
敵全体に、攻撃力の10倍のダメージ。
相手のバフを全て解除する。
【慈愛のレプス】(P)
【アデプトの怒り】が発動すると、自動で発動する。
デバフを解除して毎ターン、ライフが10%回復する。(5ターン)
今回、相手にカウンターはない。そしてヴォーグは、もういない。
ラフィーネの攻撃を、凌ぐ術はないやろう。
「ラフィーネちゃん、舐めたら泣きみるで?」
黒い炎が、リチャードたちを包みこんだ。
思った通りや。
覇王竜刃破だけでは勝てないが、闘いの軸は覇王竜刃破にあるねん。敵側がカウンターだけに頼らないのが、警戒されている証拠や。
覇王剣タナトスは、持っているだけで最強の剣や。
受ければ死ね。
カウンターをすれば、返される。
なら、どうするか。
対タナトス戦では、そこから考えらんとアカンねや。
思った以上に、強いスキルやな。