135/860
第6話《最強は、この俺だ!》
ドクターの圧倒的な強さを目の当たりにして、俺の脳内をアドレナリンが過剰に分泌されていた。
異様なまでの試合展開に、興奮を抑えきれなかった。
「どう、ロキ。今のアンタに、あれを超える策はある?」
「当たり前やんけ。任せとけ!」
即答していた。
また怒られるかと、身構えていたらラフィーネは予想に反して笑顔やった。
「どうやら、調子が戻ったみたいやん!」
「最初から、俺は絶好調や!」
「調子に乗らんと、皆にちゃんと次の指示しとかんとな!」
もうすぐ俺たちの試合やった。
今回は、第二試合や。
相手は、リチャード。一筋縄ではいかへん相手ではあるが、きちんと作戦は考えてるねん。
「解っとるがな。今回はバフに重点を、置いていこうかと思う。基本的には、攻撃力を上げながら攻撃。ミレーニアは白虎の牙で、防御無視を続けて欲しい!」
今回の作戦は、それなりに出来ている。
タナトスだけに頼らずに、チーム力で純粋に勝負を仕掛けていく予定や。
ドクターを含めた全員に、俺たちの力を見せつけてやる。
――最強は、この俺や。