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第5話《おかわりです!》
「まずは、運営側がこの三人です」
エキシビションマッチは3対3で、行われるようや。
運営のなかでも、選りすぐりの精鋭だけを集めたらしい。
ザイオン:レベル1620000 職業:音楽家
使用武具:星屑のヴァイオリン
見慣れない職業やった。
一体、どんなスキルなんやろうか。非常に、興味がそそられた。
「あくまでも2週間前の情報なので、いまはもっと強くなってますよ!」
「どんな、闘い方するん?」
フォークを片手に、ラフィーネが問い掛ける。
となりでミリアが、めっちゃ頬張ってる。ブルドッグがケーキ、食ってるようにしか見えへんな。
「私も詳しくは解らないですけど、特殊系のスキルが多いみたいです」
厄介なタイプとみて、間違いないやろうな。
それにしても――。
「すいません。これ、もうひとつ貰えません?」
ここのプリンアラモードは、めちゃくちゃ美味かった。
一瞬で平らげてしもうたので、おかわりをすることにした。
「あんた、どんなけ食べるきや?」
あきれたように、ラフィーネが言った。
となりでミリアが、口の周りにチョコレートを張り付けていた。