第2話《瞬殺のタナトス》
俺たちの初戦の相手は、昔から馴染みの男や。
《クマっ熊》のリーダーやったその男は、武闘派で知られてるねん。
対戦相手を完膚なきまでに、叩きのめすことで恐れられてた。
「よう、ロキ。今日こそは、これまでの借りを返させてもらうぜ!」
ブンブン丸:レベル5005 職業:バーサーカー
これまで幾度となく、ブンブン丸とは闘ってきたが負けたことがない。
強いには強いのだが、攻撃にばかり頼っているので、もっとも闘いやすい部類に入っている。
「心配するな。おどれごとき、5秒で勝てる!」
「何だと、てめぇっ!」
安い挑発にすら、簡単に乗る単細胞っぷりや。
だからこそ、調子に乗られると、もっとも恐い相手でもあった。
純粋な力のみに頼った脳筋やろうなので、一撃目をもらうとこっちがヤバいねん。
「ほな、始めよか?」
俺はタナトスを、抜いた。
その刹那や。
【覇王竜刃破】(P)
最初の3ターンの間、編成している闇属性キャラの人数×300倍の攻撃力と、防御力がアップする。
最初のターンの初めに、編成する闇属性キャラの人数×10倍の闇属性による全体攻撃が発動する。
カウンターを仕掛けるブンブン丸に、カウンター反射をかましてやった。
一瞬で、全滅やで。
「うん。5秒、いらんかった!」