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ゲームの世界に閉じ込められて、最強と呼ばれる覇王剣をガチャで当てたので管理者をぶち殺します!  作者: 81MONSTER
第2章【ゲームの世界でも、生活費は必要です!】
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第2話《潜在解放スキル》



 ハウゾウくんのステータスを確認をしていて、気付いたことがあるんやけどさぁ。


 潜在解放スキルが、あるねん。

 パッと見た感じやと、竜化スキルなんやけど、こんな感じやった。




 【黒竜の目覚め】《P》


 ライフが30%を下回ると、発動可能となる。

 術者を竜化させて、すべてのステータスを上昇させる。




 内容を見るかぎりでは、俺とエンカウントした時には、かなり消耗していたことになるな。

 潜在解放の項目は俺にもあるんやけど、残念ながら未解放やった。解放条件は不明やが、さらなるチートの予感がしてワクワクしてきた。どうすれば解放できるのか、調べらんとな。



 ハウゾウくんのステータスから、潜在解放は10段階まであることが解ったのは大きな収穫やった。




「ちょっと、ラフィーのステータスも見たいんやけど?」

「アカン。いくらロキでも、手の内は(さら)せんわ。そんなことよりも、お金の問題のほうが先やで、ロキ。解ってんの?」




 唐突に、ラフィーネは現実的なことを(のたま)い始めた。



 ゲームの世界でまで、現実と同じようなことを言ってるがな。G稼ぎなんか、ゲームを攻略してれば自然とできるんとちゃうんかな。そこまで心配する事とちゃう気がするねんけど、どうやらラフィーネは確実なことを知りたいようや。




「よう、考えりや。お金がないと、何もできへんのやで?」

「解っとるがな。稼げば、えぇんやろ。楽勝や!」




 現実世界でもゲームの世界でも、お金の管理を、ラフィーネはしてくれている。



 なので現実的な考え方に至るのは、当然のことではあった。煙草代だけで、一月に、150Gや。宿代が一月で1500Gか。食費を少なく見積もっても、3人で800Gはかかると、ラフィーネは矢継(やつ)(ばや)に言い出した。




 ゲームの世界なので、自炊ができないのは痛い。食料品の買いだめができひんから、その都度(つど)どこかで買わんとアカンな。

 最低でも1ヶ月に必要経費として、2450Gはかかってしまうようや。




 俺たちの所持金が3500Gやから、一月半ほどしかもたへん。

 モンスターを倒しても、お金はドロップせんかったので別の方法を探るしかないようや。お金を稼ぐ方法を見付けない限りは、ラフィーネの機嫌が悪いのは間違いないやろうな。




「お腹、すいたでござるなぁ!」




 恐れしらずなハウゾウくんが、無邪気に朝食を催促(さいそく)している。

 ラフィーネは無言で、俺をにらんでいる。めっちゃ、何かを言いたそうや。



 (しば)しの沈黙の後に、ラフィーネはため息をついた。

 絶対に俺が同じことを言っていたら、怒ってたやろうな。




「朝ごはんにしよか……」

「やったで、ござるよ!」




 売店で買っておいたおにぎりを、ラフィーネは取り出していた。



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